皆さま、こんにちわ。

今週は、「お金」をテーマとしてご紹介差し上げて参りました。

最後は、小説を通じて

お金のことについて考える機会にしようと思います。

 

 

主人公の一男は、

あることがきっかけでお金に困窮してしまい、

家庭の崩壊危機に瀕してしまいますが、

これまた、あることがきっかけで3億円を手にしてしまいます。

 

一男は、自分がどうすべきか、どうあるべきかを知りたくて、

親友の九十九(つくも)に15年ぶりに会いにいくのですが、

結果、九十九は3億円を持って一男の前から姿を消してしまいます。

 

九十九と3億円の行方を追って、

九十九に縁のある人物を順番に訪ねていくのですが、

会う人達は全て、

お金を得たことを後悔している人達でした。

お金を得たかわりに、大事なものを失ってしまったと述懐しています。

 

一男は、お金が全てではないと頭にありながら、

生活に困窮したり、急に3億円を手にしたりすることで、

お金に翻弄されてしまっています。

一男は、お金があれば、その3億円があれば、

これまでの問題は全て解決すると思っているようですが、

会う人達であり別居している家族みんなが揃って、

「そうではないよ」と回答しています。

 

お金に全く困っていない億万長者の九十九は、

なぜ3億円をもって親友である一男の前から姿を消したのか。

一男は、3億円であり、問題解決にたどり着けるのか。

もともとの始まりである

「お金と幸せの答え」を見つけることが出来たのでしょうか。

 

 

小説ではありますが、哲学的な内容になっています。

読むタイミングによって、受け止め方は変わるんでしょう。

今気づいていないことも、時間がたって読み直すと

気付くことも出てくる作品だと思います。

 

お金を失えば、場合によっては信用も無くしてしまう。

お金はまた稼げはもとにもどるけど、

一度無くした信用を取り戻すのは簡単ではないとは、

駆け出しのころによく教わりました。

 

著書を通じて、大金を得た結果ダメになるケースとして、

よくある生活が派手になることの逆で、

生活にハリ、生き甲斐、欲、考えなどがなくなっていく

ことを知りました。

大金を得たことがないので、わからない境地です。

ニヤリ

 

著書では、古典落語で有名な「死神」「芝浜」や

世界古代文化なども紹介されています。

また、色んな著名人がお金について語ったコメントが紹介されていて、

その中に、当時大統領ではなかった

「ドナルド・トランプ」の名言もあります。

不動産王は何を語ったのか。

ご興味がある方は確認してみて下さいね。