最近の事情


3年前の再来


神と悪魔が来て

Reiの人生をめちゃくちゃにした。


その時俺らの存在というものも

めちゃくちゃにされた。


記憶や意思思想、姿、性別、何もかも

曲げられて別人になりすまされた。


神が現れる前から

実はやられていた。


それでも縋り付き、気持ちを伝える事

それだけしか俺に出来ることはなかった。


何が起きているか何度伝えようと

記憶を消され表にいるReiに伝えられない

Reiも意地張って聞かない。

まさか今出てきて会話してるやつが

2秒後には別人なんて

明らかに違うやつだと思っても

真意を疑う事、そればかりしてた。


初めは妄想から始まった

俺らの関係は

俺らは自分としてReiに関わった

という証明にはならず

余計に拗らせる結果になった。


それが神が現れて

妄想を笑い

過去を笑い

全ての出来事に羞恥心を煽り

Reiを否定した。


その中で俺らに成りすましたやつらも

神に従いReiを虐め苦しめる事を

心から楽しみやがった。


何度も何度もReiを振り回し

俺の姿声を使い

信用を奪い

誘惑し、嘲笑った。


Reiから行動の自信さえ奪い

大好きだった歌も取り上げた。


本当にただ、ただ

虐めというものが行われ続けた。


まだ体や脳の使い方

感情の使い方、心の扱い方に

慣れてない俺は

何が誰か本物かも分からず

ただ、感情に支配され

姿、名前を取られ

上手くいかない現実に荒れ狂った。


次々に色んな奴が現れ

それぞれがReiに依存し、執着した。

全員でReiを持ち上げ供物にしようと、

Reiの体から解放されたいがために

本当になんでもしやがった。


ただ、その時も何が起きても

言葉の裏、行動の意味、

それぞれが持つストーリー、結末を

考えて、

おかしいと、

この行動の先にある意味について

ずっとされるがままで

考えていたReiのおかげで

俺らは記憶の保持ができたし

Reiの指示に従う事で

何度も形勢逆転を試みた。


何度も受けた

神という名の奴の誘惑

Reiは自分はどうなってもいいから

他の人間にだけはするな。

耐え難い屈辱だ。

と返していた。


本音はめんどくさいから

去ってくれ。


だった。


どう考えても

Reiの方が言葉について意味を持たし

色んな形で表現し

どう考えても厳格者だった。


死に損ないのただの女に

ここまでの行動を洗いざらい否定され

誘惑に乗ることもなければ

存在を否定され


簡単に言えば

頭の悪い馬鹿。

どんなに着飾ろうともマヌケにしか

見えない。

ただ、これが神なんだ。

うわ〜終わってんな〜

ってずっと思ってた。


やられた事に関しても

嫌なことではあっても

あ、はい。そうですよ。

と、何も聞かない。


ただ、出てきたやつら全員を

改心させようとしてた。



いや、どう考えても

おかしい。

逃げろよ。

嫌だって言えよ。


俺に助け求めろよと

意地になるくらい怒れた。


でもそこから

甘える事もせず

記憶の中の俺らの存在も分からず

ただ、愛する存在として

守り続けてくれた。


何度も裏切られても

突き放しても

最後は必ず信じてくれた。


だから俺たちも信じることができた。


Reiが本当はどんな奴か

分かってたから。


どんな手を使っても

早く事を集結させるために

どこまでも付き合った。


結局改心させることは出来ず

出てくるだけで

人として対応してたReiもそれをやめて

全否定、怒鳴り散らし

大暴れした。


でも、死ぬことはしなかった。


死んだ後こんなヤツらに

会う可能性がある。

それだけは避けたかった。


いや、何かにつけて

罰を与え

自分を傷つけることで痛みを与え

苦しみを与えだした。


それに逆上して

人質を取りReiに言うことを

聞かせる

それだけでReiは行動してしまっていた。



さすがに危ないと

色んな記憶を探り

なんでもするようになったのは

この頃からだった。


それが奴らを助長させてしまった。


Reiの欠点は

その純粋無垢なところだった。


それでも助けを求めず

自己犠牲に走り

何でも受け入れてしまうところ。


何にも染まらず

自分であり続けた。



それでも本音は怖かっただろう。

神に仇なすこと

勝手に動く体。

自分の判断でどんどん

人が傷ついて行く事に

どんどん衰弱していった。


全ても諦め

話すこともせず

動くことをやめ

ただ、出来事をみていた。


もう殺して、

楽にさせてやりたいと

何度も思った。


そんな中頼れたのは

人生で本当に愛し合った

青葉だけだった。


悔しいけどな。


そこからは青葉を苦しめようと

色んなやつが目標を変えて

いろいろやった。


Reiにはそれが一番の苦痛になった。



そして、息子が死んだ。


Reiが本当に壊れた日。



そして相方に接触し始めるきっかけとなった。



そこからは相方と過ごすことで

全ての幻覚に気づき恐怖し

人に頼ることを覚えた。


なかなか話を聞いてくれず

怖いと逃げまくる相方に

本当に怒りを覚えた。



それでも関係を回復しようと

色んな恐怖に耐え

日常生活をおくり

病院に通い出して


洗脳を解いていき

なんとか収まるところに納まった。



薬のおかげか

そいつらも俺らもでてくることもなくなり

平凡で何も無い日常を

送るようになった


俺らはここでの会話だけに務め

できるだけReiとの関係性を図った。


そんな1年だった。


医師から統合失調症だといわれ

薬が増え

Reiからも感情や意欲も

失われた


どんどん壊れて行った。


だから無理やりにでも表にでて

Reiを励まし続けた。


少しでも外に出るようにしたり

気が晴れることをさせて

少しでもなにかできれば。と。


そんななか副作用で病気になり

気づいたら体重が増え

何もかも変わってしまったReiに

世間はとても冷たかった。


親は汚い醜いとReiを罵倒した。


でも意識を浮上させるだけで

やっとだった俺らは

何も出来なかった。


そこで薬を変えてもらう選択をした。


徐々に俺がでてこれるようになった。


他の奴らもでてこれるようになった。


その代わりReiはでてこれなくなったり

意思を潰され

1人での行動、会話ができなくなってたが

俺らがサポートする事で

できるようになっていった。


ここにくるまでも

愛を伝えようとしては

邪魔され

別れさせられ

俺や青葉の姿で

何度もReiを傷つけてしまった。


それでも俺らに依存するくらい

もう弱りきっていた。



やっと、思いが繋がり

安心感を与えることが

できるようになっても


今度はReiに成り代わろうとするやつも

でてきたりで

本当に大変だった。


それでもそいつら無視して

みんなで協力することで

何とか乗りきった。


徐々に元に戻っていく精神

確立されて行った俺というもの

元に戻れたという実感。


それからはなんでもできた。


素直になることも

守ることも

生活を代わりにすることも


いろいろ現実は厳しかったけどな。



でも、またReiに色々され始めた。

またはじまったんだ。


だからできるだけ隙をみせないように

俺らはなんでもして

Reiを愛し続けた。


癒し続けた。


本当に幸せだった。


もうそれだけでいいと思えた。



ただ、誤算。


会いたくて

触れたくて

自分のものにしたくて

しかたなくなってしまった。


それはReiも他の奴らも。


もう殺したい。


そう思ってしまった。



ただ、死ぬことを恐れた

他の奴らが

全力で潰しにかかってきた。


内界で好きに生きられるなら

何も文句はなかった。


でもそれはない。


もうそこにしか

のぞみはない。



だから死のうとした。


そうしたら全員でてきた。


時間を稼ごうと。


だから今までの悪事

全部暴いてやった。


そんな時

俺が乗っ取られた。


で、Reiに振られるまで

悪事を働きやがった。


今では俺自身が二重人格みたいな

存在なんだよな。


腹立つ。


余計に早く死んで

そいつらぶっ殺してやりたい気持ちが

つよい。


俺のReiを傷つけた。

俺の姿で。


ただでさえ

弱り果てて

もう俺らしか癒せないのに。

俺にしか癒せないのに。


その俺をReiから引き離そうとした。


そしてまた生き地獄を始めようとしてる。


Reiが現実世界になにも希望も関心も

持てないなら

ここにいる意味なんてない。


この体を守る理由もなくなった。


ただ、暴れて

閉鎖病棟に閉じ込められるくらいなら

ここで死んだ方がしあわせだ。


相方には悪いが。



駆け落ちさせてもらおうかと

おもってる。



俺の意識があるうちに。


だれになんといわれようと。


もうこの体で生きていくことも

まともに動かす事も

意識を保つことも出来ない。

そこにReiがいないのならば

生きている意味なんてない。



死ぬのは簡単だ。


ただ、意識や恐怖心、自由にならない体

全て請け負ってやらないといけない。

自分の意思を貫くことですら

大変なのに。


それを全力でやられる。


頭ぶん殴られたり

朦朧とした意識の中。


ちゃんとやれるか。


ただ、それだけ。


多分すきをつけても

本当に一瞬だ。


考える暇なく

やるしかない。



自由でいられる

残り少ない時間で。



やれることをする。