今日、会社からの帰り道、
今年初めて蝉の泣き声を聞きました♪

というわけで、
突然ですが、れいの古典講座♪

蝉で有名な歌は、松尾芭蕉の

「閑けさや 岩にしみいる 蝉の声」
ではないでしょうか?

この歌はもう有名すぎるので、
今日は万葉集より、蝉は蝉でも、
蝉は生きている蝉ではなく、
蝉の抜け殻が歌われています。

そして、意味も蝉の抜け殻ではありません。

蝉の抜け殻のことを、空蝉(うつせみ)といいます☆
のぬけがらがうたわえて
そして空蝉とは、「この世・この世の人」を表しています。
「現(うつ)し臣(おみ)」、つまりこの世の人ということから、
「うつせみ」と変化したという説があるんですよ。
万葉集では、空蝉・虚蝉・打蝉とも表記されています。
この世の中は、蝉のぬけがらのように仮のもので、はかないものだという感じがあったのでしょうか。

万葉集の歌の中では、「うつせみの・うつそみの」は、
「人・世」などを導く枕詞(懐かしいですよね!?習いましたよね!?)
としても使われます。

その空蝉が使われている有名な一種。

悲劇の皇子・大津皇子の姉、大伯皇女(おおくのひめみこ)が、
謀反の罪に疑われて処刑され、遺体が二上山に移された時に弟を思い詠んだ歌。

うつそみの 人にある我れや 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟背(いろせ)と我が見む
意味: この世に生きている私は、明日からは二上山(ふたかみやま)を弟だと思って見るのでしょうか。

ちなみに、大津皇子が残した歌も、素敵な歌がたくさんありますよ^^


ちょっとしんみりしちゃったので、
切ない恋の歌をもう一首。

 心には 燃えて思へどうつせみの 人目を繁み 妹に逢はぬかも
意味:心の中ではあの子のことを強く思っているけれども、人の目がうるさいので、あの娘に逢えないでいます。

切ないですね~。

というわけで、今日の授業はここまで♪