鳥取県の地元紙


日本海新聞にて転載

させて頂きます。


『2007年に生まれた

 子どもの半数が107

  まで生きる』と推計


されるほどの超長寿社会が

到来している。


100年たてば世の中の

価値観も法制度も大きく

変わる。


変化に合わせ皆が


アップデートできるよう


高齢者にも


″義務教育″をー。



卒寿を迎えた評論家の

樋口恵子さんはこう

提言する。





7月に長野県上田市で

開かれた講演会。


樋口さんは、急速に進む


少子高齢化を


『現代社会は家族がいない

人が増えるファミレス

(ファミリーレス)社会と

 名付けて説明し、


『家族でない人と助け合って

 生きるのが上手になら

  ないといけない』


 などと高齢者自身が

 社会の変化を意識し、


自ら変わっていかねば

と説いた。


『高齢社会をよくする

  女性の会』の理事


でもある樋口さんに後日

詳しく聞きに行くと、

こんな背景があった。


年齢を重ねれば誰もが

生活支援が必要になるのに


『知らない人に家に入って

 手伝ってもらうのは嫌』

 介護保険を利用しなかったり



 障害があるのに


『みっともない』と言って


後期高齢者医療制度を

申請しなかったり‥‥。


『そんな話を頻繁に聞くのです。


感覚的な拒否感もあると

思いますが、


高齢者向け制度についての

知識が少ないことが背景に

ある』と樋口さん。


介護保険や後期ーは、

この20〜30年で

整ってきた制度。


『今の高齢者がおじさん

 おばさんになってから

 できたので、関心が

 なければ知らないままに

 なってしまう』



激変する価値観とそれに

伴う法制度変更への対応も

不可欠だ。



ドメスティック

バイオレンス(DV)


防止法施行後まもなくの

2000年代前半、


樋口さんの講演を聞いた

男性聴衆の一人が


『(DV法の施行は)ひどい。


女房をひっぱたく亭主は

そこら中にいる。



夫婦はそういうものと

思って育ち、60歳に

なって『それは犯罪』と


脅される。


ならば初めからそう教育

してほしかった』と

述べたという。



『確かに、と思いました。

 当然と思っていたことが

 犯罪になる。


『こんなはずじゃなかった』


 という事態が


100年近く生きていれば

起きる』と樋口さん。



高齢者だけが対象では

ないが、就業者の


『学び直しの支援』は

岸田文雄首相が掲げる


『新しい資本主義』


実行計画にも盛り込まれた。


『学び直し』は


急激に社会や制度が変化

する時代にこそ重要となる。


樋口さんは高齢者の

現状を踏まえ


『変化を捉えきれない

 人は相当数いると思う。


そういう人たちが本格的に

困り始める前の70歳

くらいをめどに


行政が『第二の義務教育』


として伝える場を設ける

必要がある』と話している。




卒寿を迎えた樋口恵子

さんが4〜8月に出版

した新刊。


精力的な活動が続く


  


自分の周りにいる方々


自分も含めて樋口恵子さま


の提言に耳を傾けて 


きくみみ


聴く耳



キッシー吉祥寺さん


したいですね