95期ってやっぱり凄いと思います。
これまでにも「この期は凄いぞ。」みたいな期は存在したけど、さすがに95期の逸材揃いぶりは破格。
私もそれを喜んで見ていたし、特に神7とか言われてる7人は御多分に洩れず凄いと思ってました。
人って「何かが揃う」の好きですよね(笑)
特に日本人。
そして「何かが揃う」と特別感を感じてしまいがち。
なんか付加価値をあげてしまうんですよ。
一つの期にこれだけスターが揃うなんて信じられない。
一体何人トップになるんだろう?
5組全部でトップが揃っちゃったりして。
多分、そんな期待感がファンの中にもあり、そんな「特別感」を劇団も感じ取っていた。
いや、ファンだけじゃなくどっちかと言うと劇団の方がそう言う「特別感」が好きなのかも。
だからフォトブックなんかも同じ時期に一斉にリリースして、ファンは皆「やっぱ95期って凄いね!」となる。
ええ…
私もなりましたとも(笑)
そんでもってあーさのフォトブック買ったわ。
確かに凄いとは思います。
本当にスター揃いだと。
でも…
ここに来て、95期を推しすぎた弊害(はちと言い過ぎだが)が出てきてやしないか?と思うんですよね。
私だけかな?
すみません、超私見ですので
「95期大好き!神7みんなトップになって欲しいわ。」
な方は読んでて面白くないと思いますのでご注意下さいませ。
でもさ、現実的に7人全員トップはないよね…
まず初めに…
私はこの7人、みんな好きな類いのジェンヌさんです。
それを先に言っておこう。
前も話したかも知れませんが、宝塚にみたび出戻りしてきた時、一番琴線に触れたのは礼真琴でした。
だって上手いもん、何でもかんでも。
そして…
実は出戻ってきてすぐ、何年振りかに劇場で観た最初の組が宙組だったんですが、その時宙組で一番心にヒットしたのが和希そらではなく桜木みなと。
この話はこのブログでするのはもしやお初かと。
夫と「涼(紫央)さんと(大空)祐飛さん足して2で割ったみたいな雰囲気やな。なんかええな、あの人。」と盛り上がりました。
ちなみに涼さんも祐飛さんも好きだったもんで。
でも結局、だいきほと言うとんでもないコンビと元来雪組好きの血が騒いだのか(笑)雪組が気になり、そこであーさに出会う。
これはヤバいと思いました。
いくらなんでも顔が良過ぎた(笑)
そして良い意味でのギラつき加減が刺さりました。
そして雪組観てるうちにひとこにハマり、ひとこが花組に組み替えし、花組を観るようになって柚香光の魅力に気付き、更には月組ロマンス劇場観に行って月城かなと素敵〜♡となり…
当然柚香光を観れば水美舞斗が目に入って、これまたダンスが凄すぎてひょお〜ってなったし、礼真琴観れば瀬央ゆりあが目に入り、しかも良い役するし龍の宮めっちゃ良かったし…
ほんとにね、凄いと思うんですよ。
ええ、こんな豊作の期なかなかない。
誰一人、この人はちょっと…な人いないですしね。
がしかし…
そんな魅力的過ぎる95期を押しに押しまくった結果、ここに来て劇団が足掻きがつかなくなってるんじゃないかなと言う気がしてきたんですよね。
確かに皆、魅力的です。
押したくなるのも押したのもわかる。
でも、あまりに人材豊富過ぎて、数に限りある宝塚の上位ポストにはまりきらなくなって…
でも「95期」と言うそれこそ「箱」で押したが為に引くに引けなくなってる気がするんですよ。
劇団がね。
そしてあれだけ押されたらファンもやはり期待するじゃないですか。
でも…
正直、劇団が最初から何が何でもトップにするぞと思ってたのは、礼真琴、柚香光、月城かなとの 3人だけだったと思います。
強いて言うならこの次に続くのが桜木みなと。
でも組み替えをきっかけに自力で上がってきた朝美絢を筆頭に人気も凄かったし、劇団もノリノリで箱(95期)推しを始めた。
ところがなんだかんだ言ってポストには限りがある。
これ、変え難い現実。
5つしかない組で、しかも同じ布陣が相当年数続いて、芹香斗亜が何年二番手やってるの?状態の宙組もある中で、95期を多人数押す事に限界が来始めてるんじゃないかなあと。
でももうここまで押して今さら引くに引けない…みたいな。
当然、その下の特に96、97、98期ももれなく頭打ちになるし、劇団明らかに足掻きつかなくなってる気がするんですよね。
農家さんが豊作で最初はウハウハ喜んでたけど、収穫量があまりに多過ぎてちと困った…どうしよ的な。(この例えが合ってるかはわからんが(笑))
ファンが羽根で翻弄されるのも結局はここに起因してるんだろうし、優秀な人が多過ぎる場合はそれをジャッジする人(すなわち劇団の人事を司る人)が相当シビアかつ冷静に「点」だけで見ず「線」で見ないと難しいと言う事か。
95期ってスター揃いで楽しいね!
…から、ちょっと違う局面に来ていると感じる今日この頃です。
(私だけかも知れんけど)