小さな命 ~ある友人を思って~
この記事は2006年4月14日に掲載されたものです。
現在更新していないこちらのブログですが、立ち上げ当初から現在まで、20人以上の相談メールが届きました。
その中で、半数の方が妊娠中の方でした。
それらの方に読んでもらいたく、再度一番トップへ持ってきました。
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今年に入って3人の友達が妊娠し中絶をしました。
そのうち二人は私のブログを見て相談に来られた方々でした。
一人は昔からの友人でした。
彼女達の悩みは常に同じでした。
彼が受け入れてくれない。
彼女達は中絶という道を選びました。
皆に共通していたのは、準備ができていないため、今赤ちゃんを産んでも幸せにする自身がないんです。
この子はまた必ず私のところに戻ってくると信じています。
私もそう信じています。
きっと赤ちゃんは舞い降りてくるのが早すぎたんだと思います。
早くママのもとに行きたくてママが準備できていないのに我慢できなかったんだろうね。
そして、今大切な友人が一人悩んでいます。
彼女もまた彼が受け入れてくれませんでした。
君は愛せるけど、赤ちゃんは受け入れられない。
私がチビパパに言われた言葉と全く同じ言葉を言う彼。
この言葉はどれだけ彼女を辛い気持ちへと落としていくかなんて感じてないんでしょうね。
私はチビパパにチビを産んでからも言われ続けました。
「会いたいんだ、でも君だけに会いたい。ライゼは連れてくるな」
そういわれるたびにチビを連れて会いに行きました。
嫌な顔されました。それでも私たちは親子なんですよって分かって欲しかった。
当時のささやかなママとしての彼への抵抗でした。
今悩んでいる友人が、どんな気持ちでいるか、すごくよくわかるんです。
毎晩泣くと思います。
精神的ダメージの大きさもわかります。
彼も愛している、赤ちゃんも愛している。
愛している人の子どもだからこそ生みたいのに。。。
彼の意見はきっとこうでしょう。
今産む必要性はない。今産んでも生活できないし。
それに僕のこれからの人生どうなるんだ?
これからまだまだやりたいこと沢山あるのに。
時々思います。
ずるいよな、男って。
逃げたら終わりか。
産むにしても、中絶するにしても、体に負担のかかるのは女なのに。
そんなに自分がかわいいのか?
心から愛し、信じて、結婚の約束もしていた人に、こんなことを言われたらどうでしょう。
一体いままで信じていたものは何だったんだろうって、積み上げていたものがガタガタを音を立てて崩れていきます。
私は彼女に産む選択も、中絶する選択も薦めることはできません。
私自身、シングルママとしてライゼを産んだという選択は一度も間違ったことをしたと思ったことはありません。
それでも、どれだけ大きなリスクを背負って生活していかなくてはならいないかということを知っているから、彼女の背中を押せません。
でも、好きな人の子どもを中絶する辛い選択を薦めることもできません。
最終的には自分自身の判断で決めることなんだけど、どちらの選択をするにしても、これから沢山の精神面で乗り越えなければならないことがあります。
彼女にとって一番幸せな選択ができることを祈っています。