本職は代理店系FPなんてものをやっているわけなんですが、

皆さん本当によく理解してない保険になんで2万も3万も払って、しかもほぼ掛け捨てに入っているんでしょうね?

 

「担当が今までよくしてくれる人だったから保険料高いのもしょうがないと思ってた」

「すすめられるまま疑いもせず入った」

「保険難しいのでよくわからなくて・・・担当に任せっきりできてしまった」

 

と、よく聞きます。

 

スーパーの食材は10円単位で違っていたら隣町のスーパーが安かったらガソリン垂れ流してでも買いに行くのに、自分が理解していないものや、本当に自分の家庭に必要かどうかもわからないものに何万円もつぎ込むの、不思議じゃないですか?

 

実は、民間の保険は「公的社会保険制度の補填」のために存在しています。

要は、「国からもらえるお金で足りない分だけカバーする」ために入るのが民間の保険なので、

かかる医療費を全部保険で準備しなくてもいいのです。

 

例えば病気やケガで入院して、医療費が100万かかるとしても、公的医療保険の「高額療養費」という制度があるため、平均的な年収であれば実質的な自己負担額は9万前後くらいです。払いすぎた医療費は戻してくれるというありがたい社会保険制度です。退院した後申請すると戻ってくるの3か月後なので、入院や手術が決まったら所属している健康保険組合に問い合わせて限度額適用認定証をもらっておけば、窓口で払うのは3割負担の30万ではなく、9万前後でいいというシステムです。

 

詳しくはこちらを→高額な医療費を払ったとき

 

年収が低い方は5万ちょっとくらいで(非課税世帯の方は3万ちょい)済むので、そんなに高額な医療保険に入る必要はないですよね。

ただし、個室~4人部屋で入院すると、「差額ベッド代」を取られ(病院によって設定額が違うので注意)、

食事代は今は1日1,380円取られ、テレビカード代やらパジャマ代やらは高額療養費には含まれません。

なのでここは民間の医療保険に頼るしかないわけです。

 

大部屋で差額ベッド代のいらない病室に7日間入院したとすると、

治療費と入院に必要な雑費(ここでは3000円で計算してます)を合わせて10万弱+2.1万→12万前後医療保険から給付されれば過不足なし、貯金を減らすこともないというわけです。

 

どうしても個室入りたい方は入院日額1万円マストですが、「2~3人だったら・・・」という方は5000円くらいでいいと思います。

もしくは入院一時金という特約を10万つけると日額1万にするより安いし、手術なしの入院でも足りなかったということは起きないはずです。コスパめっちゃいい。

 

ただ、これはあくまで健康保険適用の治療についてなので、日本で認可されていない治療とか薬とか使う場合は100%自己負担なので、選択肢によっては破産も免れないことも。

がんの場合この傾向が強いですね。数千万溶かした著名人もいますしね・・・。

ここまで準備したい方はやっぱりがん保険必須かなぁと思います。

 

「これから出てくる治療法でもなんでもかかった費用全部出します!」という勇者な保険もあるのでお金に余裕がある人は、そういう選択肢もありです。

 

がんで亡くなるのは、大半は抗がん剤の副作用だと思ってるので、個人的には入院と手術だけして給付金もらって余生をまっとうしたい。(笑)

 

あと、新人の生保職員は1か月勉強しただけで「プロ」って名乗ってるので公的社会保障制度について知らない人も多いです。

保険をすすめられたら、根拠は何なのかを聞いたり、高額療養制度や傷病手当金、遺族年金などの公的な制度について言及して、それで怯むのなら、周辺知識について勉強してない可能性が高いです。その人から入る必要なし。

逆に、詳しく説明できる人なら信用していいかもしれません。

 

保険の見直しの時の、一つのバロメーターにしてみてください。

 

それで1万円でも浮いたら、積立はじめて未来の自分を豊かにするもよし、スキルアップの勉強の教材に投資するもよし。

病気にならないからだを作るために、スポーツジムに入会するもよしです!

自分の頭で考えて、行動すると、なんだかワクワクしてきませんか?