将来の年金や給料アップが見込めない今、

資産形成のためにつみたてNISA始める方もいらっしゃるかと思います。

私も少額ではじめてもうすぐ1年くらいです。私は老後の年金の不足を埋めるために積み立てています。

 

お子様をお持ちの方であれば、教育費を貯めるためとか、私のように老後資産のために始めた方もいらっしゃるかもしれませんし、「よくわからんけど誰かれがいいらしいとか言ってたから」と何となく始めた方もいるかもしれません。

できれば目的を決めて始めた方がいいと思っています。

 

というのも、値下がりして慌てて5年以内で解約する人いるらしいのですが、これだとてももったいない。

積立投資は、短期間で解約すると、損します。

最低でも10年は、できれば15年は続けてください。目的があれば、なんとなくやっている人より、あせらず継続するんじゃないかと思います。

 

積立投資は毎月一定の金額で運用商品を購入する方法をとっていて、

「ドルコスト平均法」と言ったりします。

そして積立投資の場合、「値下がり」も本当は逆にチャンスなのです。

 

なぜか?

 

特徴として、値下がりしたときはたくさん買える=量を稼げるからです。

価格が高いときは購入数量が少なく、安いときには購入数量が増えます。

 

投資の成果というのは、「購入口数」×「最終価格」なので、

購入数も重要な要素なのです。

といってもあまりイメージできませんね。

 

ではここで、投資を「りんごを買う」ことに例えてみましょう。

例えばりんごを買うAさんとBさんがいるとします。二人には4000円が渡されました。

この4000円でリンゴを買い、のちに売却して利益を出すことを目指します。

・リンゴの価格は常に変動する

・4回変動した後に5回目で売却するとします

・1回目のリンゴの価格は100円、2回目は200円、3回目は50円、4回目は100円、5回目(売却時)100円

とします

 

Aさんは、1回目に4000円を使って40個購入しました。2回目、3回目、4回目は当然0個。購入個数は40個です。いわゆる一括購入タイプ。

Bさんは、1000円ずつ4回に分けて購入しました。1回目は10個(100円×10個)、2回目は5個(200円×5個)、3回目は20個(50円×20個)、4回目は10個(100円×10個)。購入個数は合わせて45個です。つまりドルコスト平均法を使った買い方です。

 

5回目でAさんとBさんがそれぞれのリンゴを売ると、売却価格は100円なので、

Aさん:100円×40個=4000円(利益0円)

Bさん:100円×45個=4500円(利益500円)

 

つまりAさんは利益0、

Bさんは、値下がり時(50円のとき)たくさん買えたので、利益が500円も出ました。

これがドルコスト平均法のポイントで投資を積立にした方がいい理由です。

 

日本人は、残念ながらAタイプが多いみたいです。

今まで投資経験ゼロの人たちが、定年退職して1000万とか500万とかのお金の運用方法なんてわからなくて、手数料に目がくらんだ証券マンやバンカーの餌食になり、すすめられるまま、みるみるうちに500万が250万になり、1000万が500万になっているという悲しい現実。特に日本の証券マンは売りやすいもの、販売手数料が高いものを売っています。

 

米国の証券会社は、日本より販売手数料や信託報酬が少なめですが、収益率は日本より高く、年率5.2%。

日本の証券会社は販売手数料や信託報酬が高いのに、収益率は▲0.11%という数字が金融庁の調べで出ています。

だから金融庁が問題視しているんですね。

お客様の財産を減らしているといっても過言ではなく。減らされた!と憤慨しても担当者は異動でもういない→泣き寝入り

というループ。もちろん、お客様の利益を最大限に考える、良心的な販売をしている証券マンもいるはずです。

 

短期で倍に増えるとかは、大体詐欺です。

一括購入タイプは、誰にも予想がつかないのでずっと市場の動き見続けないといけないので素人には無理ゲーです。

 

いわゆるプロである証券マンのグループと、株とかまったくわからない幼稚園児グループに株の値動きを当てさせるゲームをやらせたところ、適当に答えた幼稚園児は50%、証券マンの正答率は40%台だったという笑えない実験もあったくらい、株の値動きを当てるのは本当に難しい。当てに行くだけ無駄ともいえます。

 

ドルコスト平均法は当てに行かなくていいのでスキルも知識もいりません。

いつ始めてもOKですし、長く続ければ続けるほど、複利で増えていくのでリターンも見込めます。

ただし、万能ではありませんし、利益を保証するものでもないですので、ご注意を。

 

まずは、「損しても悔しくない金額」から始めてみるといいかと思います。3000円とか5000円とかですね。

塵も積もれば山となる。

余裕がある方はつみたてNISAは年間40万くらいまで枠があるので3万くらいつっこんでみるのも、

iDeCoや外貨か変額保険(保険で投資信託で運用する商品)に1万くらいずつ分散してみるのもおもしろいかも。

リスクも分散できますし。

これらの商品で資産を増やすために必要なことは値段が変動しても慌てず積立をし続けることだけです。

リーマンショックの時も、10年は下がり続けるといわれていたそうですが、実際は5年でV字回復をしたそうですし。

また世界的な経済危機が起きても、解約しないことが資産形成に必要なことかもしれません。

 

できることから始めてみるのがいいと思います。

おすすめは、楽天証券のつみたてNISA。スーパー楽天ポイントも投資できるようですよ。