2台のキーボードが・・・ 

2013-11-29

 

今日の東京は青空が広がっていますが

全国のお天気を見ますと

多くの地域で雨や雪が降っているようですね。

皆さま、お元気でいらっしゃいますか?

 

昨日は、自由が丘住区センターでのサークルでした。

 

サークルの日はいつも

61鍵と44鍵の2台のキーボードを一つのカバー(長さ約130cm)に入れ、

背負ってセンターまで歩いていました。(徒歩7分)

 

ただ、キーボードだけではなく

楽譜や書類もあるため両手にも大きなバッグ。

 

そんな荷物があっても

やはり「先生らしく・・・」という思いもあるため

とりあえず「多少キチッ」とした服装で。

 

「このアンバランスな服装で重い荷物を持つ時間を

少しでも短縮できたら。」

「なんとか自転車で行けないかしら・・・?」

と考えておりました。

 

後輪が小さな自転車であれば問題ないと思いますが

我が家の自転車は普通のサイズ。

 

もし、背負ったまま乗ってしまったら

カバーの下部分が後ろの荷台に乗っかってしまい

 

自分の体が宙に浮いてしまう?

 → 足が地面に着かない? → 転倒? → 怪我?・・・

 

と想像しただけで怖くてチャレンジできませんでした。

 

しかし、今回なぜか

「もしかしたらできるかもしれないよ!」

と自分の中で不思議なささやきが・・・

 

キーボードを背負ったまま

思い切って自転車に乗ってしまいました。

 

まさに「一か八か!」

 

そうしたら、サドルと後ろの荷台の隙間に

カバーの下部分がスッポリはまり

丁度いい具合に収まったのです。

 

チャレンジが成功した瞬間の喜び!

心の中で「ヤッター!」

 

大きなバッグも前のカゴに乗せたので

今までの「重さ」からは解放されました。

 

気持ちよく走り始めて数十秒後・・・

後ろから一瞬「シ」の音が!?

 

「空耳かしら?」と思った瞬間、また「シ」?

 

「うわぁ~!キーボードの電源が入っているわ!」

 

自転車の振動でキーボード同士がぶつかりあっていたのです。

(もちろん、2台の間に薄いクッション材は入れてありますが)

 

そのうち、「シ」を中心に他の音も鳴り始めました。

時々和音も・・・?

すっかり背中が合奏状態。

 

「あらら?こんな時は?」(めったに起こらない状況ですが)

 

自転車を降りて、キーボードを背中から降ろして

カバーを開き、電源を切る・・・

 

もちろん、その一連の作業も考えました。

 

でも、人通りのある道路上でその作業をするのは

かえって目立つし、なにより面倒・・・

 

「このまま行くしかない!」と判断し、そのまま走行。

 

合奏は続きました。

 

朝のお散歩中の保育園児の列とすれ違いました。

 

その中の一人の男の子が

不思議そうに私を目で追っているのがわかりました。

もちろん笑顔でお応えしましたが。

 

ハラハラドキドキしながら、ようやくセンターに到着。

 

サークルが始まり、皆さんに「背中の合奏」の話をしました。

皆さん、笑いながら

「先生、わくわくピアノの宣伝になったんじゃないですか~!」

皆さん、ポジティブな反応♪

 

お陰様で、昨日も楽しく充実したサークルになりました。

 

終了後、私が一人のメンバーさんとお話しをしているうちに

他のメンバーの方々が丁寧に丁寧に

2台のキーボードをカバーにしまってくださっていました。

 

「すみません。そんなにご丁寧にしまっていただいて・・・」

 

「いえいえとんでもない。先生!楽器は大事にしないと!」

 

「はい!そうですね。ありがとうございます!」

 

いつも、皆さんに支えていただくことばかり!

 

回を重ねるごとに皆さん同士の会話が増え

和気藹々とした楽しい雰囲気に包まれています。

 

メンバーの方々が、キーボードの電源をしっかり切り、

丁寧にしまってくださったお陰で

平穏な気持ちで家路につくことができました♪