うつ病の入院基準を知るために、精神科救急医療ガイドラインを参考に内容をまとめていきます。

 

 

精神科救急とは?

精神疾患によって自他への不利益が差し迫っている状況を「精神科救急状態」と定義する。

精神科救急医療が指し示す内容は,狭義には救急外来での危機介入や医学的処置などの救急診療であるが,広義には急性期入院医療が含まれる。

これが最も重要な領域である。

 

精神科救急ケースの分類 

1)救急状況の認識主体による分類(受診前)

精神科救急ケースであることを誰が認識するかによって,精神科救急ケースは3分類される。

 

1 個人内救急(ケース):当事者本人が,自分は救急状態にあると認識する場合。

2 家庭内救急(ケース):家族が救急状態を認識する場合。

3 社会的救急(ケース):通行人などの第三者が救急状態と認識する場合。通常は消防や警察が介入する。 

 

2)受診意思による分類(受診時)

精神科受診の自発性による分類で,自発的な受診の場合を「柔らかい救急 (ケース)」,受診を拒絶する場合を「堅い救急(ケース)」と呼ぶ。

3)治療形態による分類(受診後)
救急受診後の治療形態によって,以下のように3階層化される。 
1 一次救急(ケース):入院を要しなかった場合。
2 二次救急(ケース):任意入院,医療保護入院,一般病棟入院となった場合。

3 三次救急(ケース):応急入院,措置入院,緊急措置入院となった場合。

 

二次救急と三次救急の違いは,二次救急が本人もしくは家族等による契約入院であるのに対して,三次救急は契約行為が介在しない非自発入院である点にある。

ただ,市区町村長の同意による医療保護入院は,契約入院とは言い難い。

そもそも医療保護入院が契約入院といえるのかについては,議論のあるところである。

また,臨床的には,二次救急が三次救急ケースより軽症とは限らない。

したがって,二次救急と三次救急の区分は,法の規定による便宜的な分類に過ぎない。

 

3.精神科救急ケースの緊急度評価

医療機関からみた精神科救急ケースの緊急度は,病状はもとより,行動病理や治療関係など,以下のような因子群によって多元的に評価される。

 

1)病状因子

精神症状の重症度を示す因子。

GAF(global assessment of functioning; 機能の全体的評定),BPRS(brief psychiatric rating scale; 簡易精神症状評価尺度 ),PANSS(positive and negative syndrome scale;陽性・陰性症状評価尺度)など,評価尺度によって定量的に評価できる。

 

2)行動因子

行動病理の重症度を示す因子。

(1)自傷行為

1 なし
2 軽度:他科受診を要しない身体症状あり

3 中等度:他科での外来診療を要する身体症状あり 

4 重度:他科での入院治療を要する身体症状あり

 

(2)他害行為

1 なし
2 軽度:威嚇的言動あり

3 中等度:器物損壊あり 

4 重度:身体損傷を伴う攻撃行動あり

 

3)サポート因子(家族因子)

同居可能者など支援者の有無とサポート能力を示す因子。

1 サポート能力を期待できる同居可能者もしくは支援者あり

2 同居可能者はいるが,サポート能力を期待できない 

3 同居可能者なし,もしくは情報なし

 

4)時間帯因子

受診の時間帯という因子。

1 平日日中
2 休日日中
3 準夜帯(17 時~ 22 時)

4 深夜帯(22 時~8時半)

 

5)治療関係因子

医療機関との治療関係を示す因子。

1 自院通院中
2 他院通院中
3 受診歴あるも,現在は治療関係なし 

4 受診歴なし,もしくは情報なし

 

表:精神科救急ケースの緊急度評価(例)

 

 

 

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