対象疾患:うつ病、うつ状態、統合失調症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 |
もともとは胃薬として開発されましたが、抗うつ薬・抗精神薬としても使われるようになりました。
低用量では抗うつ薬、高用量では抗精神病薬として効果が期待できます。
近年では抗うつ薬として使われることが多く、胃薬や抗精神病薬としてはあまり使われていません。
抗うつ薬としては、ドパミン*を増加させる作用があると想定されています。
参考画像:mechanism
効果が認められるのも早く、落ち込みを改善するために対症的に使われることが多いです。
うつ症状は神経伝達物質の減少が原因と考えられています。
セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンの減少が相互的に作用して、うつ症状を引き起こします。
スルピリドは、胃薬に使われるくらいですから安全性は高いのですが、女性ではプロラクチンが高くなってしまうことで、不妊(排卵障害)・無月経になることがあります。
用法:
うつ病・うつ状態1日150~300mg,分割経口投与。1日600mgまで増量可。
胃・十二指腸潰瘍1日150mg,3回分割経口投与。症状により適宜増減。
統合失調症1日300~600mg,分割経口投与。1日1,200mgまで増量可。
以上、年齢・症状により適宜増減。
参考:https://medpeer.jp/drug/d81
効果・効能:
胃薬として吐き気を止めたり、胃の運動を活性化させることで食欲が回復します。
中枢神経に対しては、低用量ではドパミンを増加させることで、抗うつ効果につながります。
高用量では過剰なドパミンを抑えて、統合失調症の治療薬として効果が期待できます。
参考:https://cocoromi-cl.jp/knowledge/psychiatry-medicine/sulpiride/about-sulpiride/
副作用:
- 睡眠障害(2.88%)
- 振戦(1.28%)
- 眠気(1.22%)
- 月経異常(1.17%)
- アカシジア(0.99%)
- 乳汁分泌(0.88%)
薬価:
ジェネリック医薬品のスルピリド錠が発売されているため、リーズナブルになってきています。
- 50mg錠:13.1円(ジェネリック:6.3円)
- 100mg錠:15.6円(ジェネリック:6.3円)
- 200mg錠:19.8円(ジェネリック:7.9円)
- 50mgカプセル:(ジェネリックのみ:6.3円)
- 10%細粒:15.5円/ℊ(ジェネリック:6.2円/ℊ)
- 50%細粒:38.3円/ℊ(ジェネリック:15.3円/ℊ)
- 50mg筋注:89.0円
- 100mg筋注:135.0円※2018年4月現在の薬価になります。薬価は少しずつ下がります。
参考:https://cocoromi-cl.jp/knowledge/psychiatry-medicine/sulpiride/about-sulpiride/
体重変化:
- 体重増加:0.69%
大きな差は認められませんが、食欲にまかせて食事をしていると体重増加してしまうことがあります。
私は体重が増加し、内服薬を変更しました。
気になることがあれば、主治医に相談してみるのが良いと思います。
●このブログの内容を整理してまとめたサイトはこちら●
うつ病になったけど 〜Reiraの夢〜 Story of Melancholy
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