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こちらは実在の事件が元になっているとネットで見かけ、借りてきましたニコ

普通の一般市民を報酬付きで数名募集し、囚人役と看守役になりきってもらい、数日間その心理の変化を調査するという、人体実験です。

主人公は囚人役。
しかし何かと厄介事を起こすトラブルメーカー。
わざわざ悪い方向へ向くよう仕向けてしまいます。
その結果、拘束され髪の毛をバリカンで丸刈りにされたり、看守におしっこをかけられたりします。

人間の心理とは怖いもので、最初こそお互い和気あいあいとしていたのに、日が経つごとに、何かが起きるごとに、看守はより看守らしく、ルールに従わせ、従わなければ罰を与えようとする。
囚人はより囚人らしく、罰を恐れ、精神が萎縮していく。
普通の一般市民だったはずなのに、完全に看守と囚人になってしまっているのです。

それでも主人公は、看守に抗おうとしていましたが、尽く悪い方向へ転びます。

暴力は禁止というルールなのに、暴力奮うし、看守役同士でリンチが起きるし、挙げ句の果てにこの実験を計画した研究者までも暴行を受けています。
看守側は、絶対王政といいますか、独裁者といいますか、頭がどうかしてしまっているのです。

わたしは女なので、女性の研究者が裸にされたり、レイプされそうになったりしているシーンは嫌でしたあせる

暗所恐怖症の主人公が、真っ暗な箱型の独房に閉じ込められるのも可哀想…

最終的に主人公たち(囚人側)は脱出に成功したわけなのですが、2名が死亡、3名が重症という悲惨な結末に。

一番恐ろしいのは、これが実在の事件だということ。
一番恐ろしいのは、人間の心だということ。

たまたま応募した人が、たまたまくじで決まった看守か囚人を演じただけで、どんどん心が変わっていってしまう。
人間って恐ろしい!