ミスト [DVD]ミスト [DVD]
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数年前にテレビで観たことがあったのですが、また観たくなり借りてきましたおねがい

真っ白な霧に包まれてしまうというのが、怖いながらも、ステキ。
″真っ白な嘘″とか、真っ白な○○ってのにはどうも惹かれちゃう。

話を戻しまして、一寸先は何も見えない白い霧に覆い隠されてしまったら、すごく不安になると思います。
でも、一寸先は闇というよりは、白いぶんだけ神秘的に見える。

その神秘的な霧の中には恐ろしい、正体の分からない化け物がいる。
恐ろしくてスーパー(?)から出られない。
かといってこのまま一生を生きて過ごせるはずもない。
閉じ込められた人々は、宗教を信じる派と、そうでない派に別れ対立します。

成す術がなくなったとき、たしかに神に縋りたくなるものだと思うし、逆にこの信者の女性のように、神を心から信じ陶酔することができれば、いくらか心が救われると思うのです。
信じられるものがあるのだから。

この信者の女性、化け物からは助かりましたが、最終的に人間に殺されましたね。

個人的には最初の方で、若い女性の教師が主人公に、みょ〜に色気のある微笑みを向けてくるのが嫌でした。
そういう意味ではないのかもしれないけど、なんか嫌でした!ww

主人公たちはスーパーから脱出し、車に乗ります。
主人公の奥さんを助けに自宅へ向かいますが、時遅し巨大な蜘蛛の餌になって死んでいました。

そしてガソリンが切れて車は動かなくなる。
途中で大きな化け物とすれ違うし、もう絶対に助からない、もうだめだ、と思い、集団自決を覚悟する。

けれど持ってきた拳銃に、弾は4発しかない。
車に乗っているのは5人。
主人公は「自分は何とかするから」と言い、自分以外の全員を射殺します。
その中には自分の幼い息子も含まれています。

狂ったように喚きながら、「自分を殺せ!」と、車から降りて化け物を待ちますが、霧の中から現れたのは、化け物と霧を鎮圧していく戦車でした。
大勢の軍人と、彼らに救助された市民たち。
その中には最初の方に危険を顧みずにスーパーから飛び出して行った女性もいます。助かっていたのです。あの時の危険な判断は正解だったのでしょう。

主人公は絶望します。
あともう少し、ほんの少し戦車の登場が早ければ、あるいは自分が引き金を引くのが遅ければ、4人は助かっていました。
自分の判断によって人が死に、事態は解決へと進んでいっているのに、自分の大切な人たちはもうどこにもいません。

救いの無い結末です。


すらすらと観やすく、面白かったですあひる
15禁となっていますが、そんなに目を覆いたくなるようなグロ描写も性描写も無かったように思います!