24 Apr- 6 May 2014 羽田0:30AM発 Emirates Airlinesで飛ぶ。 経由地DubaiではFinal callのアナウンスと同時にカウンターに着いたため、 空港内はほとんど小走りしていて何も見れなかった。
Dubaiは アラブ首長国連邦(通称UAE:United Arab Emirates)の 首長国の一つ。
今更ながら航空会社名はここから来ていたことを知る。 地中海の旅も初めてだったけど経由地がどんなところなのだろう? と ついでにDubai→Malta間の経由地であるラルナカ Larnaca ( Cyprus )も調べたりした。 結局経由と言っても途中機降はできなかったので 1時間位機内で外の景色をみただけだった。
なぜMaltaにしたのかというと、以前にテレビでNHK BSプレミアム 「 ハイビジョンスペシャル「マルタの猫〜地中海・人とネコの不思議な物語〜」 」をたまたま観て、すっかりMaltaに行きたくなってしまったのだった。
あとは昔の仕事関係でマルタでの英語教育のことを知っていたため英語圏で旅行しやすいかもというのも理由だった。 マルタ: 正式名 マルタ共和国( Republic of Malta) という国は 知れば知る程興味深い国だった。
出発までに以下の書籍を購入して読んでみた。 シチリア・南イタリアとマルタ (紅山雪夫 著 トラベルジャーナル)、
マルタ 幸せな猫の島 ( 新美 敬子 著 河出書房新社 )
ようやくMaltaに同日現地時刻の14:10に到着。
少し長い現地12泊の旅が始まった。
メモ# 欧州旗とマルタ国旗
1964年英連邦王国マルタ国としてイギリスから独立 1974年12月13日 イギリス連邦内のマルタ共和国となる 2004年5月1日 欧州連合(EU)加盟 2008年より統一通貨ユーロ€を導入
1日目、マルタ国際空港 ( 正式名称 ルア空港 Luqa Airport) に着くと、目の前がバス乗り場で、 空港からX2のBusでSliemaまで行く。
Hotelの場所を地図で追いながら外の景色を見ても現在地が分からなくなってきたため、 車内で尋ねるとHotel名を見て最寄りのBus Stop で降ろしてもらえた。 Busによっては次のBus stopが電光表示が出るのと出ないのがあった。
マルタはかなりMultinationalな国 あるバスドライバーさんが乗客と話していたのを思い出した。彼は少し年配だったが、公用語のマルタ語と英語のほか、伊独仏アラビア語の4カ国語も学んだのだとフレンドリーに話していた。 マルタの地名は外国語から来ているものも多く、 それはマルタがいろいろな国の統治下にあったことに関係している。海沿いの散歩道にベンチが多くあって、ここで夕飯を食べた。風に吹かれながら夕暮れを迎える。Cisk Beerとピザを頬張りながら目の前に広がる地中海を眺めた。こういうちょっとしたことが意外にも後々記憶に残るものだ。 2日目、朝は犬の散歩やジョギングの人が海辺の歩道を行き交うのんびりした街 Sliema。対岸の首都Vallettaを眺めながら朝食を取る。Ferryの方がSliema⇆Valleta 片道で約5分と早く着く。本数も多いので便利。水上からの眺めもよい。 3日目、Valletta散策。道が大変狭いのに路上に駐車がすごい。ガイドがついたちょっとしたマルタ騎士団の病院跡地見学t he Knights of St John ツアーもよかった。VallettaのUpper Barrakka Gardens 12:00の大砲を聞く為にSaluting Batteryへ。午後はバスでVallettaの対岸にあるスリーシティへ。雲行きがあやしいけど街歩き。夜は1人でCasinoへ向かった。 (Dragonara Casino,St.Julian's) 夜のSt.Julian'sの街を1人歩くのは少々緊張したけどものすごい早歩きでどんどん通り抜け、ちょうどぎりぎり23時前のバスが来たので飛び乗った。 4日目、古代遺跡を見に Paolaへ向かった。 世界遺産ハイポジウム(Hal Saflieni Hypogeum)は 地下神殿遺跡でほぼ完全予約制になっていて、2ヶ月前位に予約しTicket持参でやってきた。 入口、中は暗く保存管理が徹底している。また保 護上撮影できない。二酸化炭素が生じるため毎時間回10人程の入場制限で自分の回もいろいろな国の観光客が集まっていた。時折AudioGuideから漏れ聞こえる言葉が多国籍だった。 マルタでは猫の食事をティッシュ箱に入れて路上に置かれているのを見かけた。有名なMDINA GLASS では、素敵なネックレスを見つけ即買した。 公衆トイレのことをPUBLIC CONVENIENCE と表示していて、スーツ姿のダンディな紳士が受付にいる。トイレというか、ホテルか?中はちょっと豪華だった。 5日目、4 連泊したSliemaからバスで約1時間 Cirkewwa Ferry乗り場から Gozo Channel Ferryに乗った。 ゴゾ大聖堂(The Cathedral)は、天井のだまし絵が有名。大変な豪華さでマルタにあることに正直驚かされた。 チタデルCitadelからの眺めも良かった。 ゴゾ中心地VictriaからbusでMarsalfornへ。 Salt Pans (塩田)が、あたり一面に広がっていて大変美しい光景だった。Salt Pan沿いで無人販売されていた塩1袋 €1でお土産に購入。 しばらくSalt Panの写真を撮っていると、近くの洞穴のドアからおじさんが出てきて一緒に写真を撮らせてくれた。 夕飯を食べにMarsalfornへ歩いて向かう途中、海沿いで多くのねこたちに出会った。この子たちをお世話しているおじさんがとってもよい人で少しねこのお話をしてくれた。ここで12年間毎日ねこにご飯をあげにきているのだそうだ。
6日目、 GozoではBusの本数が大変少ない。先に来るBus で廻る先を決めた。前日に引き続きLocal Busの1Day Ticket を利用。Gozoで見逃せない場所、青の洞門 AZURE WINDOWも行った。今はもう崩壊して二度と見ることはできないので、行ってきて良かった。
Gozo Ferry TerminalからComino行きボートに乗ってBlue Lagoonを見に行った。青というかアクアマリン、周りの海とぜんぜん違う!綺麗で感動した。
7日目、この日の朝はゆっくりした。 夕方のSicily行きフライトまで時間があるので10時頃 SliemaからBusでSpinolaとSt.Julian'sに行って、ねこ探しとカフェで過ごした。VallettaにあるPace's Model Centre という店で昔のMalta Busが書いてある絵葉書がもっと欲しくなり再訪。
お店のおじさんは数日前にも来た私を覚えていて、店頭にないカードも引き出しから探して出してくれた。 このお店、もしかして知る人ぞ知る隠れ良店なのでは?古いおもちゃやカード,切手やコインなど いろいろあり狭い店内にはコレクターらしきお客さんも出入りしていた。
15:30のAir Maltaでいよいよ2泊3日のシチリア島へ出発。40分のフライトで Catania空港に着いて、そこ からバスでTaorminaまで向かう。 Taorminaはかなり山の上の方にある。 鉄道駅のTaormina-Giardiniは海岸線沿いにあり、そこをだいぶ通り過ぎた時にはTaorminaを通過してしまったのでは?とかなり心配になった。 およそ2km程離れたTaormina Bus Terminalで降り、地図を見ながら宿を探した。夜19:30 意外とすぐに見つかったので中に入ろうとすると鍵がかかっていて入れない。呆然と路上で困っている旅行者を見かねた周囲の地元の方々が声をかけてくれた。なんとか宿のオーナーに電話がつながりすぐに来てくれた。到着時間を事前に伝えていたのにも関わらず、 宿についてすぐCheck inできなかったのはこれが初めてだった。のんびりした土地柄なのだろうか、オーナーはごめんなさいね〜。ホームパーティの魚さばいてたのよ〜手が魚臭いでしょ〜なんて笑ってるし。陽気なタオルミナ女性だった。
8日目、早朝のTaorminaをカメラ片手に散策。 メインストリートのウンベルト 通り (Corso Umberto) は宿の脇の メッシーナ 門( Porta Messina) から カターニア門( Porta Catania) まで続く約800 m程の長い道でお土産屋やレストランなどお店が多い。まだオープンしていない静かな通りを歩いた。4月9日広場 (Piazza IX Aprile)からは や雪をかぶったエトナ山がよく見えた。どこか富士山に似ていてきれいだった。
ボートで青の洞窟巡り Grotta Azzura boat trip も楽しかった。 タオルミナは風情ある昔の保養所のようなところだった。
9日目、早朝のTaorminaを散策後、前日に行けなかったギリシャ劇場(Teatro Greco)へ行ってきた。タオルミナを代表する景勝地とあって劇場からの眺めはすばらしかった。
その帰り、ランチ場所を探しぶらぶら裏通りの小道を歩いていると「 Juventus」の表札が目に留まった。
気になり開いている扉の中を覗いてみると お年を召したおじさま方が手招きしてチャオチャオ言っている。恐る恐る中に入ると、みなさん昼からbarカウンター付きの部屋の中のテーブルでトランプをしていた。アタマの中ではゴッドファーザーのテーマ曲が回り始めた。
ここはタオルミナのJuventusファンが集う場所で、いろいろとレクチャーを受けた。優しいおじ様たちで良かった。
Catania空港 発18:30 Malta空港着 19:30
Taormina2泊3日の小旅行から再びMaltaへ帰ってきた。すっかりMalta生活に馴染んできたせいかSliemaへ戻ってきた時ほっとした。 10日目、Sliemaの先でまだ行っていないところがあった。 Valletta行きのFerryから何度も見たManoel Island 地図では島に渡れそうだったのでBusに少しだけ乗り、島入り口付近から歩いた。 途中でアヒルがいっぱいいるDuck's Villageと書か れていた。島自体はかつてマルタ騎士団が建てた病院や要塞は重要な役割を果たしていたとあり、 どうやら現在は歴史的建造物保護のため島の大部分は一般には解放していないようだ。 Sliemaを離れてこの日から3連泊する 次の宿泊地Marsaxlokk(マルサシュロック)へ移動した。 マルタ島の南に位置する島最大の漁港「 マルサシ ュロック 」 だが、バスの本数が少なくて意外と行きづらいところだった。穏やかで美しい港で、ご 年配の方々がいつもベンチで談笑していてのんびりした時間が流れている。 マルタの伝統的なルッツ (Luzzu)と呼ばれるカラフルな小舟にはオシリスの眼が魔除けとしてついている。海にいっぱい浮かんでいてきれいな光景だった。 11日目、 日曜の朝、Marsaxlokkの港前ではSunday Marketをやっている。 朝食後、見に行ってみた。魚介類、野菜、お菓 子、生活用品、土産物などいろいろあった。写真を撮りまくったけどここでは日本へのお土産の蜂蜜セットだけ購入した。 MarsaxlokkからバスでValletta乗り換えでMdina(正式名 L-Imdina ) イムディーナ へ行った。 マルタ島 中央部にあり、古都として有名な場所だ。 たまたまこの日は中世の騎士の姿をした人たちに よる催しをやっていた。 足早にMdinaを出て次は遺跡巡り Bus に乗り海岸線方面へ出てDingli Cliffsの 近くを通って行った。 最初にHagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)から見学した。 遺跡保護のためテントが張られている。続いてMnajdara Temple(ムナイドラ神殿)も見学。考古学が好きな人にはたまらない場所に違いない。 12日目、晴天のこの日、前日の遺跡の次に訪れたが強風でボートに乗れなかったBlue Grotto(青の洞窟)を再訪問した。今度は乗れて良かった。 13日目、最終日朝のMarsaxlokkの港を散歩。 宿のCheck outは12:00で14:55のフライトなので午前中はのんびりできた。 - 旅の最後に- 今回マルタに行きたいと思うようになったきっかけは初めに書いたとおりで、 「マルタの猫~地中海 ・人とネコの不思議な物語~」というTV番組を観たからだった。 その中に登場した 「キャットマン」ことManuelさんに会いたいと思っていた。 彼のネコへの献身的な姿がとても印象的だった。
Sliemaにずっと宿泊していれば、 どこかでキャットフードを持って現れるのではないかと。 今回いろんなネコ達に出会ったけど結局のところ彼を見つけられなかった。 またいつかマルタを訪れることができたら、 その時は会えるといいな。
近年開発が進んでいるSliema端の方の地区は、昔の写真集に同じ場所が載っていて見比べるとかなり変わってしまった。絵葉書で見るカラフルでレトロなマルタバスは消えて今は普通のバスが走っている。蜂蜜色のマルタストーンの家並みはずっと残っていて欲しいと思う。