「ミス・サイゴン」

ミュージカル「ミス・サイゴン」を観てきました。

ベトナム戦争末期のサイゴン（現在のホーチミン市）を舞台に、
究極の愛を描いたこの作品。
ミュージカルの超大作です！
やはり大人気なので、私もかなり前に、
がんばって、どうにかチケットを取ることができ
ずーっとこの日を待ちわびていました。

以前、帝国劇場で上演されていたものとは
演出が変わり、よりリアルな作品になっていたような気がします。

どの役者さんもとても素晴らしいのですが
冒頭のアンサンブルの方々の芝居は
色んな意味で圧倒されます。。
歌声も芝居もダンスも、プロそのもの。

その道で生きている女性たちの
本気の魂と、ゆるぎない根性が、
役と現実とでマッチしてとってもキラキラ、
いえ、ギラギラと輝いていました。

この人たちがいるからこそプリンシパルが
生き生きと見えてくるのだと思います。

正直、私は少し苦手、、、というか
（あくまで私個人の感想ですが）
どちらかというと不快感を覚えるシーンではあるのですが
でも本当にアンサンブルの方々が素晴らしかったので
あえて始めに書きました。

そしてプリンシパルでは
今や伝説のエンジニアとも言われる
市村正親さんは、さすがの存在感でした。
もうね、ただ舞台に立っているだけでも
舞台をピリリと締める貫禄があるんですよね～。

そして大好きな岡幸二郎さん！
背も高く舞台に生える上に、あの素晴らしい声と歌唱力！
以前の岡さんのコンサートでもうっとりしましたが
やはり岡さんの出ているミュージカルは大好きです！
レミゼでのアンジョルラスを観て以来、
Wキャストの上原理生さんの裏声も素晴らしかったので
そちらも観たかったのですが
やはり兼ねてから好きな岡さんのジョンを選びました！
（もう一度、別日も観たかったな～～。）

そしてヒロインのキムは
３人いるキャストの中で
今回は新妻聖子さんのキムだったのですが
この人の声の表現力はすごい！！
か弱い１７歳のキムの声から、母となったキムまで
しっかりと演じ分けていて、成長していく様子が手に取るように
わかるのです。
彼女は本当にキムの生まれ変わりなのではないかと
見終わった今もなお、信じてしまうほど。。。
高音も裏声にならず、よく通りますし
本当に気持ちよく声の出る役者さんなので
台詞も聴きとりやすく、とにかくとにかく素晴らしいです。

そしてエレン役は、ご縁があり
仲良くさせて頂いている、大好きな木村花代さんでした。
花代さんはやっぱりとっても綺麗で、出てきただけでワクワク！
これまでよりキムとエレンの年齢が近くなったからか
二人の関係もすごく現実的で観やすかったです。
美しく伸びやかなキムとエレンのハーモニーは
とても悲しく、せつないシーンだけれど
その歌声、光の演出で、とても印象的に心に残りました。。。
でも。。。エレンの出番が少な過ぎて。。。残念。。

また違う作品に出られるのを今から楽しみにしたいと思います！
そんな花代さんの楽屋をお邪魔して
写真を撮ってもらいました。

最初から涙涙だったので
私は目が真っ赤。。。

そしてこんなエレンオリジナルミラーを
お土産に頂きました～

とっても嬉しい～～。
あー。泣き疲れる作品だけど、もう一度観たいなぁ。。