オランダには、数年前まで、日本でいう楽天やアマゾンなどのいわゆる集合型通販サイトは1社しかありませんでした。
お隣ドイツのアマゾンからの購入は可能でした。
数年前にアマゾンオランダができ、さらにコロナの影響でネット通販業界が大きく伸び、今はネットショッピングが大変便利になりました。
最近はネットショッピングをする機会が多々ありました。
天気は悪いし、店頭には全ラインアップがないし。
オランダでのネット通販ではいろいろ痛い目にあってきたので、購入の際に、私はレビューをめっちゃよく研究します。
アマゾンジャパンなどのレビューで評価が良くない場合、
商品そのものについてよりも、
「梱包が雑だった」
「商品の箱が傷ついていた」
「本の端が曲がっていた」
などの、「THE ジャパニーズ」な価値観である場合が多いのを見ていて、
オランダの現状をシェアしてみるのもおもしろいかな、と思いました
最近ネットショッピングで届いたもの
まずは、こちらをご覧ください。
箱がベコベコのUNO。
もちろん新品です。届いたばかりです。
届いた瞬間に子供が踏み潰したわけではございません。
こちらも、ゾウが家の中を闊歩したわけではございません。
10日間の空陸輸をこんな状態でくぐり抜けてきたからなんですね〜
もちろん、袋の中で商品をエアパッキンなどの緩衝材で巻かれることもありません。
袋につめ込んだ商品を外からテープでガッチガチにかためてありました。
開封するのも困難な感じで。
「商品はダンボールに入ってくる」という固定観念を大きく壊されたお買い物でした
許容範囲
まあこれはちょっとがっかりせざるを得ませんでしたが、商品自体には特に問題がなかったのでそのまま使用しています。
UNOも、どうせ子供が箱を壊してしまうことが予想されたので、まぁいっか、と。
実際、このオンラインショップのレビューは非常に高いものばかりなんです。
梱包の不手際について物申している人は見たことなかったので、まったく予想していませんでした。
このオンラインショップ「Temu」は、秋ごろからオランダで大々的に広告を打ち、認知拡大に成功したようで、年末商戦にさぞ売り上げを伸ばしたようです。
オランダではなかなか見つからない、もっというと日本では百均やらハンズで見つかるようなかゆいところに手が届く商品がたくさん売られています。
簡易包装
ちなみに、オランダでオンラインショッピングをすると、高確率で緩衝材はなく、商品より十分に大きいダンボールに商品がそのままどさっと入れられて送られてきます。
NIKEなどの大手メーカーでも、緩衝材で空間を埋めたり、商品を固定するようなことをしないので、ダンボールの中でスニーカーが踊った状態で届きます。
ダンボールに、ポーン、ポーンと商品いれて、
パリッと蓋を閉めて、
配送伝票ぺっと貼って、
ドーンと出してる感じ。
簡易包装の理由
これは、昨今の環境保護の観点からスタートしました。
包装材、緩衝材はおおかたゴミになってしまいます。
コロナでオンラインショッピングのユーザーがいきなり増え、消費資材の経費を抑える企業側の意図ももちろんあると思います。
これって日本なら間違いなくレビューに悪評がついてしまうんだろうな、と思います。
そういうところにも、「モノを大切にする」という日本文化が現れているんですよね。
私はこの方式に慣れてしまったので、まあよしとしています。
以前よりよくなっていること3つ
それはそうと、配送については以前よりずっとよくなってきました。
1. 配送予定時間を細かくお知らせしてくれる。
(以前は8:00-20:00とかだった)
2. 自宅配送ではなく、スーパーなどの集積所配送も選択できる。
(これは、不在になる可能性が高い場合に便利です)
3. 宅配ロッカーがスーパーなどに設置された。
(日本では集合住宅に欠かせない宅配ロッカーですが、オランダでは今でもご近所さんに預けるのが普通です)
ちなみに、「受け取り時に本人の署名が必要」と指定されていても、ご近所さんの署名で大丈夫だったりします
本当に大事なものは気をつけましょう。
オランダのショッピングでお気に入りのこと
最後に。
オランダに限らず、EUでは消費者が守られています。
そのため、どこもだいたい購入後14日〜30日以内は商品が返品できます。
(下着や薬など例外もあるのでしっかり確認してください)
理由を聞かれて答えても、嫌な顔をされることはありません。
例えば、ドライヤーを購入して、開封して使ってみたけどあまり良くない、と思ったような場合でも返品ができますよ。
これも、失敗が許される風土にひと役かっているなと思います。
以上、この年末商戦で気づいたネットショッピングのあれこれでしたー。