オランダでは、自治体によって犬を飼うことに対して「犬税」がかけられています。
複数匹いれば、少し割引になりますが、1匹でも一律の税金を払うことになります。
税金は、犬用の「プープバッグ」(犬フンを拾って捨てる袋)の設置や、
ドッグランの整備に使われています。
私の住んでいる自治体でも犬税がありました。
この6年間、毎年徐々に税金が上がっていると思っていたら、なんと7年目に(この2023年なのですが)
犬税が突如なくなりました。
理由は不明で、1匹でも複数匹でもなしです。
そのせいか、犬を飼う人がとても増えているように感じます。
ペットショップのないこの国で、仔犬に会うことは稀なのに、ちらほらお散歩をしているのを見かけます。
息子のクラスにも犬を飼い始めた子がちらほら。
オランダの犬たちはとても幸せだと思います。
犬に優しい人々と、犬が走り回ったり泳げるような環境、犬と一緒に過ごせる公共空間。
ドッグスクールなどできちんと躾されているのが当たり前なので、お利口な子ばかりで、無駄吠えする子はほとんどいません。
犬を同志として、共に歩んできた貴族文化の名残なのでしょう。
そんなことを思い描いていると、以前働いていた会社のアメリカ人の社長と犬の話をしたことが思い出されます。
「犬にとっては、太陽の下で走り回れる環境を持つことが幸せなんだよ」
と、当時にこを飼いたてだった私に話してくれました。
話は戻り、犬税がなくなっても、犬用の設備は変わらず整えられていますが、
もしかしたら来年には早くも犬税が復活することになるかもしれないですね。
ワンちゃんが増えすぎて。
また、動物愛護の観点から、犬や動物を高値で営利目的に販売することは禁止されていると思われていたのですが、
この波にのってか、密かに営業するところが増えてきているとか。
一般的には、ライセンスを持ったブリーダーや里親制度を利用する人と思います。
とはいえ、日本ほどの価格ではありません。
一時帰国の際に、東京でペットショップを除いたら、あまりの高値にびっくりしました・・・。
絶句・・・。
もし、これから犬とのオランダ移住を考えている方がいらしたら、
犬税を支払ってでも、
オランダでの犬との暮らしはおすすめです、と伝えたいです。