子供と図書館へ行ったら、お弁当の本が目に止まりました。
[Easy Peasy lunchboxeen gezonde basis voor mee naar school]
学校に持って行くのにヘルシーで基本の簡単ランチボックス、ってかんじのタイトルです。
へーオランダにも、お弁当のレシピ本を見たい人がいるんだ。
どんなお弁当が載っているんだろう。
何かいいアイディアあれば、私も知りたいな。
興味本位で開いてみました。
すると。
やはり期待は裏切られない内容でしたよ。
写真左は、チーズとハムのサンドイッチと、茹でたインゲン。
写真右は、ゆで卵1個とチーズとハムのサンドイッチ、そして枝豆。
そうね、そうね。これでも、手がこった方のお弁当よね。
読み進めます。
ふむふむ、サラダほうれん草、ソーセージ、そしてピーナッツバターを塗ったパン。
サラダほうれん草のところには、「実は多くの子どもがこれをおいしいと感じる!」って書いてあるけど。
どうでしょ?うちは違います、笑。葉っぱの状態だしね。
キッシュと・・・えーポップコーンそのままかい!
ポップコーンをお弁当に入れる、って感覚が日本人にはないですよね。
日本でこのお弁当を持ってきている子がいたら、家庭環境を疑われてしまう?!
そして、極めつけは、これでした。
クレープ生地のような、パンネクークというパンケーキに、
ニュテラのようなチョコペーストを塗り、バナナを巻いて、カット。
かんせーい!イェーイ!
この写真を見た日本に住んでるオランダ人の友達が、
「おいしくてヘルシーだよ」
と言ってきたので、
三倍びっくりしました・・・
「ヘルシー」の解釈が違うようですね。
とにかく、どれも「レシピ」のいらないお弁当ばかりでした。
たいてい、素材がそのまま入っているので。
オランダで、子供たちの食事を見ていると残念に思うことがあって、「食育」を広められないかな〜って考えた時期があったんです。
でも、この本がamazonで高レビューを得ているところを見ると、やっぱりこの国では必要のない考えなのかもしれませんね。
料理に時間をかけることを「よし」とはしない文化で、別のことに時間を有意義に使いたいという人が多いみたいです。
料理好き、という中華系オランダ人の友達が、私に餃子の作り方を聞いてきたので、レシピを教えたんですが、
「やっぱりあんな複雑で時間がかかることはできない」
と思って、餃子作りをやめたそう。
残念。
食事はお腹を満たすもの。
というオランダ人の質素で倹約的で伝統的な考え。
代わりに、家事に勤しむ時間を減らして、余暇を増やすという考えも嫌いじゃないけれど、
いろんな食材やアレンジで楽しみたいし、家族にも食べてもらいたい、と思う私は、やっぱりどこにいても日本人の胃袋。
日本の食文化が一番恋しいです。