卓上ポニーの作り方・詳細版 | ReiLeatherブログ

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革に込める想い

以前ツイッターで卓上ポニーの作り方をUPしたのですが、最近問い合わせが増え、また手順やパーツを若干変更したため改めてブログ記事にする事にしました。

 

用意する材料ですが、まず木材です。

ホームセンター等で1×4材の90センチのものを一本と

厚さ10ミリ幅45ミリの端材が20センチ程度必要です。

1×4材は厚さ19ミリ幅89ミリの規格サイズです。

合計で350円程度です。

金具類は画像を御覧下さい(価格は目安です)。

①チェンジノブ M6サイズ 2個 200円

②鬼目ナット  M6サイズ 1個 40円

③蝶番      幅51ミリ ビス付き 80円

④木ネジ    3.2×38 2本 

⑤蝶ナット    M6サイズ 1個 140円

⑥平座金 ばね座金 各2個

⑦ボルトM6×80ミリ 2本  100円

⑧プラスドライバー

⑨六角レンチ

⑩マスキングテープ

 

木ネジと座金は複数を購入したので値段を失念しましたが、

卓上ポニー一つに使用する分の価格は数十円だと思います。

木材と金具の合計で1000円以下です。

マスキングテープは購入して頂いた方への組み立て手順の説明に使いますので通常は必要有りません。

道具に関してはノコギリとドリルがあれば作れますが、ワークベンチとサンダーも有れば効率よく作る事が出来ます。

 

それでは組み立てに入ります。

先ずはチェンジノブの取り付けです。

ノブにボルトを通してブルーのキャップを取りつけます。

これでボルトを手で回せるようになります。

予め用意しておいた型紙に合わせて切断箇所と穴空け箇所をマーキングしていきます。

革を挟むパーツ(アームと呼ぶ事にします)は長さ30センチが2本必要です。

アームを取り付けるパーツ(マウントと呼びます)は長さ9センチです。

マウントを取り付けるベース部分は上記パーツを取った残りですが、

90センチ材は91~92センチ程度あるため長さは22~23センチ程度になると思います。

寸法の詳細は各型紙を御覧下さい。

アーム部分です。

2本とも先端から175ミリと後端から25ミリの位置に直径9ミリの穴を開けます。1本は蝶番を付けるため先端から200ミリで切断します。

ベース部分です。

端から90ミリの位置にマウントを取りつける場所を罫書きます。

木ネジは30ミリ間隔で2本です。

マウント部分です。縦横90ミリで、上から30ミリの場所に直径9ミリの穴を開けます。

マーキングが終わったら各パーツを切り出します。

ワーキングベンチとソーガイドが有れば便利ですが、無くても構いません。

アーム先端に貼りつける端材も切り出します。

接着してから面一で切り落とすため幅はアームより少し広めに取ってあります。

 木工ボンドで貼りつけたら乾燥するまで他の作業を進めます。

マウントとベースの加工です。コーナーを適当な大きさで切り落としていますが、これは機能的には意味が有りませんのでそのままでも構いません。

罫書いた場所に9ミリのドリルで穴を開けます。

下に木材を重ねておくと裏側が荒れません。

次にベース部分にマウントを取り付ける為のネジ穴を下になる面から開けます。

ドリル径は2~2.5ミリ程度です。

木ネジの頭が出ていると机などに傷が付く恐れが有りますから軽く面取りしておきます。

皿取錐が有れば一度で済むと思います。

ビスをねじ込んで先端を少し出します。

マウントを押し付けてビスの跡を付けます。

マウントにも下穴を開けたらビスで連結します。

マウントとベースの加工は以上で終了です。

アーム部分が乾燥していたら加工に入ります。

先端部分左右の切り落としにはアサリのないノコギリを用います。

面一で切り落としても側面に傷が付きません。

少し分かりにくいですが、通常のノコギリとの比較です。

次にアームの先端を斜めに切り落とします。

ここでは先端から20ミリの部分にラインを引いています。

切り落とした状態です。慣れないとこの工程が一番大変かもしれません。ノコギリと木材がぶれないようしっかりと固定する事が大事です。

両側ともピタリと揃っています。

次にボルトを通す為の穴を9ミリの大きさで前後二箇所開けます。

蝶番を取りつけるため、片方のアームを切断します。

長さは20センチと10センチに分けました。

付属のビスでずれないように固定します。

反対側のアームの前方の穴には鬼目ナットを挿入します。

鬼目ナットには叩き込むタイプとねじ込むタイプが有りますが、ねじ込むタイプの方が歪んで付いてしまうリスクが無くお勧めです。

両方とも下穴は9ミリです。

こちらは金槌で叩きます。

こちらは六角レンチでねじ込みます。

加工は終了したので仮組みして各部を確認します。

特に問題は無いので切断面を磨きます。

デルタサンダーを使うのですが、粉塵がすごいので出来れば屋外が良いです。

荒目と細目で磨いたら組み立てて完成です。

板座金とばね座金の位置は画像を参考にして下さい。

二箇所とも板座金が木材側です。蝶ナットは後方一箇所のみです。

完成画像です。

ボルトの位置を左右入れ替えると左利き用にも出来ます。

私自身は20個以上作ったのでかなり慣れて来て、材料さえ揃っていれば30分程度で作る事が出来ます。

初めての方は大変かも知れませんが、是非御自分で作ってみて下さい。ニスを塗り込んだり、先端部分に革を貼る、針を固定する磁石を仕込む等の一工夫で一層便利になります。

何か分からない事があればreileather@gmail.comまで

御問い合わせ下さい。

またこの卓上ポニーはCreemaおよびBaseにて販売中ですが、reileather@gmail.comあるいはインスタ、ツイッターのDMで

御問い合わせ頂ければ若干お安く提供出来ます。

 

現在のオーダー品の納期は6週間程度です。

https://www.creema.jp/c/reileather

http://reileather.thebase.in/

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