我が家のトイレのお話 | 建設社長の独り言

建設社長の独り言

建設及び不動産の会社2社経営。

 私は現在土木工事建設会社と不動産会社2社の経営者である。最近公共工事が少なくなり、ここひと昔程はその工事殆ど受注してない。

 私は元々建築を専攻してたが田舎に帰り親父の土木工事業の会社を継いで早50年近くになる。帰省時は親父に反発し、建築の住宅設計施工をしてたが、親父が亡くなってからは後を継ぎ土木専門工事業者になってしまったが、建築学が忘れられず、時には住宅設計施工も片手間にやっていた。

 約36年近い前の1987(昭和62)年春に、古くなった自宅を改築する事になり、借地住まいにさよならを告げ、求めた現在地に自宅を新築した。その後の2006(平成18)年に正に当時流行り出した洗浄トイレを設置したのである。周りを見渡しても、どこを見ても洗浄トイレを設置してる所なんぞなかった時代である。当時珍しかったTOTOウォッシュレット便座である。設備屋さんも住宅には初めて設置するらしく、何度も相談された事を覚えている。でもそれからが大変であった。この洗浄トイレを使用してその便利さや快適さを知ってしまえば、もうこれ無くしては生活できなくなってしまったのである。つまり出先で、大便を催すと、どうにもならなくなってしまう。設置当時出先で催すと30分位なら、急ぎ自宅まで返り自宅の洗浄トイレで用を足す事が何度あった事か。困るのは旅行に行った時である。今みたいに旅行先や公共建物にどこにでも洗浄トイレがあるから良いが当時は本当に困ったものであった。

前記したが今はどこにでも洗浄トイレの無いところはないほどになってしまったから、旅行趣味者にとっては天国も同じである。

 これには面白い思い出話があった。この洗浄トイレを取り付けた後のある日、大好きな宮城県の松島に旅行した。いつも使っていた馴染みの大きなホテルと隣の大きなホテルとの2泊の日程で行った。1日目の馴染みのホテルには洗浄トイレがあったから利用したのだが、2日目の隣のホテルには洗浄トイレが無かったのである。そこでこのホテルの支配人を呼んでもらって訊ねてみたら、その支配人の言葉に私は驚いてしまった。その支配人の言葉「すみませんウォッシュレットって何ですか?」と逆に問い返された事だった。そこで私は洗浄トイレのうんちくを一通り語って隣のいつものホテルのトイレで用を足させてもらった。松島の料理・新鮮魚介類の好きな私は懲りずに翌年また二泊でここと他のホテルに行ってみたら、驚く事にちゃんと洗浄トイレになってた。恐らく私の一言を支配人がオーナーに言ったのだろうと勝手に解釈した。

 余談だが私は最近余りの便利さに持ってる8所帯分のアパートにこの洗浄トイレ便座を設置した。結構の出費だったが、住人に喜んでもらえたらの気持ちでやったつもりだが、住人の方々の気持ちはどうだったのか、まだ聞いていない。

 今ネットにはこの洗浄トイレは外国人旅行者に絶賛されている。日本と言う国の素晴らしさ、思いやりさを代表する国の証になって居るから検索してyoutubeで閲覧する事をお勧めしたい。