トモです、

やはり心配した事が起きました。

2024年に入り、米が足りなくなりつつあります。

少し前ですが
2024年2月5日発表の米穀機構が公表した、
向こう3カ月の米の見通しは『供給不足』

米の在庫は過去は5年で最少水準となり、不足が顕著に現れています。

さらに前回の音声でもお送りしましたが、
今、米卸の業者は必死になって米農家からお米を買い漁っています。
(ただし、安価な値段で…)

これは世に出ない現場にいる人間だから言えることです。

今後米が買えなくなるのか?

そして来年以降の農業への影響はどうなるのかをお話します。


まず、どのくらい米が足りないのか?

米の取引を調査する『米穀機構』の発表によると、
2月からの3ヶ月の先の「需給見通し指数」は67。

「需給見通し」とは聞き慣れない言葉ですが、

需要と供給のバランスを表したものです。

たとえば、50だと標準値で需要と供給が釣り合っている状態です。

それを考えると現状の67という数字は、
かなり米が不足している事が伺えます。

実際、民間の米の在庫量は昨年の10%減っています。

これに合わせて、米の価格も上昇し続けています。

ある米卸売業者によると
2023年の秋から半年で16%も価格が上がったということです。

農家の間でも不足は顕著で、滋賀県屈指の大農家でさえ

「流通業者から問い合わせが増えているが、『応えられる在庫がない状況だ』」

と話しています。



米が不足した背景には、需要と供給双方の問題があります。

まず需要は、インバウンド(訪日外国人)の増加や、コロナ明けの反動で、
業務用米が多く消費されています。

家庭用も、低価格帯の商品を中心に需要が高まり、販売量が増えています。

一方、生産側では、昨年の猛暑で収穫量が落ち込み、在庫が不足しています。

では、この不足の影響はどこまで広がるのでしょうか?

まず、一番気になる、「米が買えなくなる事はあるのか?」ですが
これは通常であれば、ありません。

ただ、注意は必要です。

平成の米騒動の時もそうでしたが、本当は在庫があるのに、
一部の業者が米を囲い込み値段を釣り上げる事が無きにしもあらずです。

そしてもう一つは、長期的な影響です。

こちらが深刻です。

今回の米の不足が、農業崩壊を加速させ、
米不足に拍車をかける可能性があります。

需要が高まり、価格も上がっているのになぜ農家が減るのか?

全くの矛盾ですが、農業ではこれが繰り返し起こって来ました。

農業新聞でも指摘されていますが、
農業では農作物の需要が高まり価格も上がると、
その後に離農する農家が増加します。

理由は、『バブル』の崩壊です。

価格が上がると、農家は儲かると勘違いして生産を増やします。
当然、需要はすぐに落ち込み、米は余ります。

結果、価格は採算が取れないレベルで落ち込み、農家は倒産します。



さらに悪いことに、場合によっては
国もこの『農業バブル崩壊』に加担することがあります。

わかりやすいのが乳牛の例です。

2014年のバターなどの乳製品の不足から、
国は酪農家への規模拡大を推奨しました。

結果、生産過剰により生乳の価格は暴落しました。

現在、規模拡大した多くの乳牛農家が倒産や、
倒産寸前まで追い込まれています。

現在起きている酪農農家の大量倒産は、国の政策も一つの要因なのです。

米でもこのバブル崩壊による農家の大量離職が心配されているというわけです。

あくまで私が思う、最悪のケースですが、、、、

2023年高値のバブル

→2024年に大量生産

→2025年米価格の暴落

→2026年農家の激減

あくまで可能性ですが、
2〜3年後に米が危険水準になる可能性があります。


さて、今回は2024年のお米の不足についてお話しました。

米の在庫は完全になくならないとはいえ、
今年の在庫は逼迫していくでしょう。

少し多めに買って置いたほうがいいかもしれません。

また、スーパーでもいいのでお米の値段をチェックして
異常に上がってきたら警戒してください。

そして将来的には、どこかの段階で日本農業は一気に衰退します。

今のうちに、農家と交流や、家庭菜園など、しっかりと対策をしておいてください。

トモ

追伸:

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