よくTV番組で、壁、自分で塗りました。家具作りました。ペンキを塗りました。

等々楽しそうにDIYをしている様子が、紹介されているのを目にして、私は、完全に勘違いをしてしまいました。

私にも、簡単に出来るって。

職業柄、現場の職人さん達の仕事を見てきましたが、皆さん、慣れているからスムーズに行えるのです。

こんな簡単な事に気が付かなかったのです。

 

勘違いのはじまり

私の夫は、大学の建築学科時代、論文で、土壁を研究しました。

話では、全国を周り、土の採取や、弟子入りして就業までしたらいいです。

夫も、設計事務所に勤めていた事もあり、実際、土壁に詳しかったのです。

 

私と、夫の二人分の、コテ等を用意して、はじめた所、30分で夫がギブアップ。

普段、デスクワークの二人が、体を動かして壁を塗ろうとしても、直ぐに疲れてしまうのです。

しかも、いつ塗り終わるかの検討も付かず、精神的にもキツイ。

夫が帰って行った後。大工さんが「根性がない」とポツリ。

 

直ぐに方向転換し、職人さんを探しました。しかし、直ぐに来てくれる左官屋さんは、見つからず、

左官をしたことが無い、ローラー塗装の職人さんが見つかりました。

DIY用の壁塗り材の良い所は、誰でも塗れる事です。乾くスピードが遅いので、手直しが効くのです。

特に、脚立に乗って天井を塗るってとても大変な事です。

私は、脚立に乗るだけで、緊張して疲れてしまうのです。

ローラー塗装の職人さんは、脚立での作業に慣れているので、問題はありません。

私と、夫は、壁の塗りやすい所のお手伝いをしました。

 

後から思う事は、コストと手間のバランスを考えたら、DIY用を購入して、初めから、左官屋さんにお願いをしておけば良かったなと思いました。

良い勉強になりました。

 

 

こちらが、我が家の珪藻土系のDIY用塗り壁の仕上がりです。

DIY用って、塗りやすく、広い範囲が塗れるよう、さらっとしています。

私は、ざっくりした砂の感じが出したくて、これに砂を配合しました。

砂を入れないと、つるっとした感じになります。

砂の感じわかりますか?

天井は、角をとって丸みを出し、優しくフワッとした印象になるようにしました。

可愛らしく見えませんか?

 

子供部屋の天井は、茶系の珪藻土にしたのですが、白にすれば良かったと後悔しています。

壁は既存です。

色合いって難しいですね。