私の実家は、埼玉県の越生町です。
20代で一人暮らしをするまで、住んでいました。
現在築70以上の日本家屋です。戦時中に建ったと聞いています。
良い家なのですが、冬、トイレや洗面所に行くとき、寒いのです。
まずは廊下への扉をあけるとそこから寒い。
これが普通の戸建ての生活だと当時は思っていました。
全館空調の快適さを初めて知ったのは、夫の実家です。
20代から設計職に携わってきましたが、実際に、全館空調の家を、季節を通して訪問する機会は、夫の実家が初めてでした。
夏も、冬も、全室適温はとても快適です。
そして、玄関からリビングまで、扉がありません。
扉は、水周りと個室以外、必要ないのです。扉が少ないって楽ですね。
約1000万円で買った、このボロボロの家を、全館空調みたいに快適にしたい!と思いました。
壁を外断熱にした事もありますが、このグレーチングも一役かっています。

最近、高断熱の新築で、エアコン1台で快適に過ごせる家があります。
そこまでは及びませんが、目指しました。
我が家では、冬は1Fのエアコンをつけっぱなしにしています。このグレーチングを暖かい空気が
上に上がり、2Fまで暖かくなります。
夏場は2Fのエアコンをつけて、冷気が1Fに下りて1Fまで涼しくなります。
実際、冬場はエアコン1台では特に1Fの足元が寒いので、1F、2F 共に床暖房を入れています。洗面所、浴室まで床暖房が入っています。足元が暖かいと快適です。
古民家好きの方で、寒くても大丈夫と住んでいる方もいらっしゃいますが、マンションの暖かさに慣れてしまった私には、無理です。贅沢になってしまいました。
このグレーチング、よく外のバルコニーで使われます。
光を通す事と、床が抜けているので建ぺい率に含まれない為、増築などでも使われる事があります。地域によっては、床とみなされ認められません。
実はこれも廃材で貰い物です。施工してくれた工務店の倉庫にありました。他の現場の廃材です。使う事があるかもしれないと取っておいてくれたものを頂きました。簡単にカットできるので、
再利用しやすい材料です。
この建物が完成したのは、工務店の方々のご協力があっての事です。
練馬区の工務店で、耐震補強のリフォームを多くされています。
古い建物の施工経験も豊富でしたので、安心してお任せしました。
ヒカリハウジング
耐震スケルトンリフォーム|練馬|一級建築士事務所ヒカリハウジング (oo7.jp)