この家が約1000万円で売っていたら買いますか?
再建築不可物件なので、建て替えができません。
この物件、私は、スーモのサイトで見つけました。
通常このような、古くて建て替えができない物件は、業者さんが買い上げて、必要最小限のリフォームをして、シェアハウスとして貸し出します。
間取りは7DKなので、一部屋7万円で貸し出すとすると、7部屋×7万=49万円
1カ月50万近い収益になります。
物件販売の流れは、まず不動産の業者さんが見るレインズという業者専用のサイトに掲載され、事業用に買い上げられます。ですので、普段私達が見ている不動産のサイトには、このような物件はあまり出てきません。
なぜこの物件がスーモのサイトにあったかというと、借地だからです。
ちなみに毎月の地代は2万円ちょっと。
再建築不可×借地=シェアハウスが出来ない可能性が高いのです。
借地の場合、地主さんがいます。大きな土地を持っていて近くにお住まいの可能性が高いです。
閑静な住宅地の場合、多数の方々が出入りする可能性の高いシェアハウスは好まれません。
若い方々が集まって、夜遅くまで宴会をする事だってあるかもしれません。
借地は購入の際、地主さんの承諾が必要になります。我が家の場合は、お宅にお伺いして、顔合わせの場がありました。
販売の対象は普通のファミリーです。
もう一つ問題がありました。
20年程空き家でしたが、この古家の持つ主は、家財道具一式を処分できないでいました。
持ち主は80代のおじいちゃんでした。
自身が育った家で、全て思い出の品々です。
仏壇、お布団20組、茶箱10箱、応接セット、ダイニングセット、ベッド、箪笥等々
自身では、処分できないから、家ごと引き取って欲しいとの事でした。
このような家を普通のファミリーが買うには、かなり勇気が必要です。
まずは、リフォーム費用がいくらかかるか見当が付かないと思います。
そしてリフォーム後のイメージを膨らませて、住みたいと思うでしょうか?
私は、初めての内覧の再、仲介さんに先に入って貰いました。
20年空き家の電気も付かないこの家、正直中に入るのが怖かったです。
虫でも出てきそうな気がして。
しかし、内装は、とても良い物を使っていて、良い家だと感じ、残したいと思いました。
何より夫から言われている3000万円以内で、購入からリノベーションまで、なんとかなりそうな
予感がしました。
本当に、欲しい物は直ぐに欲しいと言わないと、後悔する事はよく知っていました。
私は、20代の頃、建売の会社で設計をしていました。
建物が完成して、内覧をして、家族で話合い、ご両親にお伺いを立て(頭金の相談等)、購入の決意に1週間というパターンが多いのですが、既に他の方の申し込みが入っている場合があります。
条件等にもよりますが、基本的に先着順です。
どれほどの後悔でしょうか。家が売り切れるって。
本当にその物件が欲しい場合は、内覧の再、買います!と言います。
仲介さんも、わざわざ時間を割いて他の方の内覧をしようとは思わなくなります。
私も、一人で内覧をし、買います!と言いました。
夫には、事後報告です。
購入からの様々な困難は、また後日、書かせて頂きます。





