貴女の中の豊饒の泉とのリコネクト     

その後・・・日食の夜に

 

 

 

 

月の下

生命をめぐる

神秘の径は

二通り

 

片や 生み

 

片や 奪う

 

 

 

二つの塔の間を、通う小径・・

それは天の、深淵の様でもあり、

細く・・経血の流れる、底の知れない川の様でもある。

 

先の見えない、いささかの不安と、まだ観ぬ未来への期待が、

行く手に待ち受けているのを感じる・・

 

それは、タロットの「月」に秘められた意味。

 

 

 

 

平成から令和の御代へ・・御代がわりの今年

10月10〜11日にかけて、ワークショップ

「貴女の中の豊饒の泉とのリコネクト」を行いました。

 

 

 

                       (日ノ岡古墳)

 

彩色古墳の壁画に残された、渦巻く蕨手や同心円・・・

それらは、大地から湧き上がり、天から降りてくるエネルギー、

身体を形づくる、目に見えない導引のエネルギーライン・・

そして、再生のシンボル。

 

なだらかな、小山型の古墳の形状に見られる、

生命の再生が込められた石室・・子宮を包む、柔らかいヴィーナスの丘。

 

死者を包む古墳の秘められた意図・・。

 

 

刻み続けられる時間の中で・・永遠に続く、生と死の生命の繰り返し

それは・・四神や十二支など、時の流れや、空間を司る

聖獣や獣神や図形が描かれた・・壁に

時間が止まると・・・それは・・・生命を超えた存在。

それは・・不死。

それは・・中央に据えられた棺

 

 

二つの役割を併せ持つ古墳・・すなわち・・子宮。

 

 

 

ベンガラで真っ赤に染められ、星宿をちりばめた、

まるで・・・肉体の丸みと湿り気を感じる、石室の天井・・。

 

それらの古墳の画像、関連する「陰陽師」「イナンナ」などの

作品の画像を見ながらのレクチャーから・・・

 

ワークショップは始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

〜国土を豊かにする豊穣の水を、汲み上げ、汲み上げ・・・〜

 

 

 

湧水に関わりのある神社での、正式参拝で、

宮司様より朗朗と詠み上げられた、祝詞の言葉に助けられ、

 

北は群馬、東は千葉、南は、名古屋、京都、そして、はるばる出雲から

参加してくださった皆さん全員が、

ほとんど前情報なしの、このワークショップで、

 

真摯に自らの深いところにアクセスしようと、

一つ一つ丁寧に、それぞれの身体と意識を組み上げてゆく

OKANOのガイドに、付いて来てくださったので、

 

私たちはそれぞれの、深い、清らかな闇、

表面的な濁りを超えた深部に見える、

多くの女性が、そこまで到達できることを忘れている、

深い、子宮の中の、宇宙と同じくらい広い暗闇の中に、

自らを置いて、休むことができました。

 

現代社会の中では、子供を宿し、この世に生み出す機能という

一面からしか認識されていない、子宮・・・。

本当はとても奥深く、自らが、静まる場所であることを

多くの女性たちが忘れています。

 

けれど、だからこそ、女性は、"御息所"・・・であったのですね。

 

 

 

生命を出現させる、時空の狭間にある子宮・・。

 

なのに、ともすれば、歴史の中で、月のものは

汚れと呼ばれ、お産でさえ、忌まれました。

現代人の女性たちでさえも、月のものは、自分たちの自由を

奪っている様に感じてしまいます。

 

現代の合理社会の認識から離れて、もう一度、

自らの意思で、子宮との繋がりを結び直し、

古代ギリシャ時代以降、息を潜めて萎縮していた子宮を癒し、

意識を改めて、会話を交わす。

その深くにあるものを見つけ出す・・。

 

そして、姉妹である他の女性たちと、

子宮を通して一つに繋がる・・・

 

 

身体の中にあって、光の届かない子宮の中、

とても安らいで、自らで作り上げた、光の花の中で腰を下ろし、

意識をフォーカスすることで、

子宮の中に、エネルギーの熱を感じ、

会場の13人が繋がった瞬間、まばゆいばかりの光が

一つの環となって、骨盤の中を流れたのを、

一瞬にして皆が感じ取ったのでした。

 

それも、思いがけない爽やかな色の

光でした・・。

 

 

 

 

 

 

 

そんな、驚きと、発見と、安らぎのワークショップを

体験した翌日、

 

 

まるで、煌々と光り輝くまん丸い満月のような姿で

東日本に近づいてきた台風19号が、伊豆半島に上陸し、

東京の真上を通り福島へ抜けていったのでした。

 

 

大地も、人も、とても一度に受け止められないほどの雨が、

本州の背骨にあたる山脈、山地から一気に海に向かって

流出し、川から溢れて広がって行きました。

 

 

前の台風に引き続いた上、あまりの広範囲の被害と数の多さに、

参加した方々も、身につけたばかりの瞑想と、

新しいエルネギーの定着を、静かに待ちながら、

変化の最中のもどかしさに、

少なからず、身を裂かれる様な思いを感じながら、

少しでも被害の少ないことを、

お祈りしていたのではないでしょうか。

 

 

 

次々に近緊急放流されるダムの尋常ではない数を数え、

被災地の人々の無事を願って、

 

そして、ワークショッブを受けた方々が、

身につけた発見、受け取った情報、

子宮との新しい繋がり、新しいエネルギーラインを

確実に定着できるのを祈って、

 

 

台風の行方から目を離すことができずに

眠れぬ夜を

過ごしたのでした。

 

 

 

 

つづく