ナースのスキルのひとつではっきりと差判明するのが、点滴挿入。静脈ラインがなければ治療がスタートしませんので、大事な大事なラインです。

自分で言うのもなんなのですが、私は点滴を確保するのが上手です。なので、同僚のナースが難しい点滴挿入があると大抵は私が頼まれます。なんせ、小さな病院、点滴専門チームがない施設ですので、困ったときはスーパーバイザーにお願いするか、PACUナースの上手な人に連絡をするかという感じです。特に、3歳以下の子供の点滴は私自身、自信がないのでERナースにお願いしています。

ある日、自分の患者でアルコール中毒のデトックス患者の点滴が漏れているのを発見。まだまだ解毒のプロセスでしたので、この患者のメンタルステイタスはしっかりしていません、つまり混乱状態。なので点滴による輸液が必要でした、しかも大きなボリューム。つまり、しっかりとした(太い)点滴ラインがひつようでした。正直、なんで今~?明日はこの患者、PICC ライン(中心静脈ライン)を予定しているのに、なぜ1日もたないの?!点滴をとるのが難しい患者の一人だったので、ドクターがPICC ラインをオーダーしたのです。

1日輸液なしというわけにはいかないので、仕方がなく、彼の両腕をアセスメント。血管すら見えない。でもNO CHOiCE for me.

ところが、右腕前腕に少し血管が触れました。ここに一撃!無事、いいラインがとれました。思わず、患者が混乱していたのもあって、独り言で、I AM GENIUS!" =私は天才だと叫んでしまったのです。

それを通りがかりに聞いた、仲良くしている薬剤師がうけまくっていました。なぜなら、普段は謙虚な私が(これは事実か自分自身わからないが彼はそう思っている)、大声で”天才だ”と言った私のギャップにうけたというのです。そして、同僚の前でも話し出しました。

もちろん私は天才なんかじゃありません、言葉に気をつけないと。でも自信がないと思ったことができたとき、そういう風に思うことってありませんか?