宇宙天気ニュース
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。
SDO衛星
のAIA193カメラによる太陽コロナの様子が確認出来ます。
太陽フレア
太陽フレア(たいようフレア、Solar flare)とは太陽 の大気中に発生する、太陽系 で最大の爆発 現象である。多波長の電磁波 による増光によって定義される。
特に大きな太陽フレアは白色光でも観測されることがあり、白色光フレアと呼ぶ。太陽の活動が活発なときに太陽黒点 の付近で発生する事が多く、こうした領域を太陽活動領域 と呼ぶ。太陽フレアの観測は、1859年にイギリスの天文学者 、リチャード・キャリントン によって初めて行われた。現在では他の様々な天体 でも観測されている。
フレアの大きさは通常数万km程度であり、威力は水素爆弾 10万~1億個と同等である。100万度のコロナ プラズマは数千万度にまで加熱され、多量の非熱的粒子 (10keV-1MeVの電子 や10MeV-1GeVの陽子 )が加速される。同時に衝撃波 やプラズマ 噴出が発生し、時おりそれらは地球 に接近して、突然の磁気嵐 を起こす[1] [2] 。
フレアの規模はX線 の強度により分類される。X、M、C、B、Aの等級があり、Xが一番強い。フレアの発生機構については、太陽活動領域中に蓄えられた磁気 エネルギーが、磁気再結合 によって熱エネルギー や運動エネルギー に変換されるという説が有力である。全てのフレアを説明するモデルとして、京都大学 教授柴田一成 の「統一フレアモデル」がある。
フレアが発生すると、多くのX線 、ガンマ線 、高エネルギー荷電粒子 が発生する。またフレアに伴い、太陽コロナ中の物質が惑星間空間に放出される(コロナル・マス・エジェクション(CME) )ことが多い。高エネルギー荷電粒子 が地球 に到達すると、デリンジャー現象 、磁気嵐 、オーロラ 発生の要因となる。2003年 は、大規模なフレアが頻発し、デリンジャー現象により、地球上の衛星 、無線通信 に多くの悪影響を与えた。また地球磁気圏 外では、フレア時のX線 、ガンマ線 による被曝により、人の致死量 を超えることもある。
フレアの活動は、太陽活動周期や黒点 の蝶形図(コロナ の蝶形図)によって、関係付けを説明されることもしばしばある。
フレア時の高エネルギー荷電粒子
の地球への到達、あるいは、フレアの発生そのものを予報することは宇宙天気予報
と呼ばれ、太陽研究者にとって重要課題となっている。---ウィキペディアより---
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