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気が付いたら、人生の半分以上オーストラリアに住んでる事になっていた、シングルマザー歴22年、リメディアルセラピスト、桔梗のブログの部屋へようこそ。ウインク

 

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野生イルカの宙返り

 

 

 

 

 

年に一回、日本に行く度に東京のパブ(バー)で色んな人と出会って、陽気な飲み会を楽しんでいたアリス。

 

 

前回は、そこでアリスが元自衛隊員、そして現在消防隊員だという日本人のケンと出会った事を書いた。

ダウン   ダウン   ダウン

 

 

 

 

それから1~2年後位だったろうか?

 

 

ある日アリスが、驚いて私に報告して来た事があった。

 

 

 

アリス:「日本に行った時、東京のバーで、元自衛隊員で現在消防でレスキュー隊してるって人と会ったって事話したの覚えてる?」

 

 

私:「うん、日本人であんなに筋肉付いてる男性初めて見た、とか言ってたじゃん?」

 

 

アリス:「あのね、彼、今オーストラリアに居るんだって。」

 

 

私:「え~っ!マジで?何?ワーホリ?」

 

 

アリス:「いや、何か、レスキュー隊員の交換留学みたいなやつで来たんだって。バーで飲んでた時に、オーストラリアのレスキュー隊と日本のレスキュー隊のどっちが大変か!なんて話をしたんだけどさ、日本の方が大変だ!って事を証明したくてオーストラリアの派遣者に選ばれるように頑張ったらしい。」

 

 

私:「え~~っ!凄いじゃんびっくり(理由は単純だけど😅)

 

 

 

 

そう、あの夜に東京のパブで出会ったケンに、アリスは自分のカード(名刺)を渡していたのだった。(アリスは自分でも覚えていなかった。単なる酔っ払い😅)

 

 

そして、留学に必要な英語の試験などにもパスして、ケンはオーストラリアへやって来たのであった。

 

 

 

ケン:「君が言ってた事は本当だった。オーストラリアのファイアーファイター、マジ凄い!!

 

 

 

電話でケンはそう言ったのだそうだ。

 

 

 

日本の消防士の出動場所は、主に住宅地の火事現場だ。

 

 

密集した住宅地や雑居ビルの火事などは、確かにオーストラリアでは存在しない。

 

 

だが、オーストラリアの火事で一番怖いのは、そう、

 

 

 

『Bush fire(山火事)メラメラメラメラメラメラ

 

 

 

なのである。

 

 

日本人には、オーストラリアの山火事の凄まじさはなかなか伝わらないと思う。

 

 

日本でも報道された2019年に起きたオーストラリアの山火事は、日本の北海道の面積が完全に焼失した、と言ったらその凄さが分かるだろうか?(実際はそれ以上焼失している)

 

 

 

 

私はドライバーガイド(運転しながらガイドする)をしていた時、本格的な山火事の前に枯草を除去してしまう、Back burning、いわゆる『山焼き』の現場をバスで走った事がある。

 

 

これは、風の無い時を選んで行うので、道のすぐ横の路肩の草から炎が上がっていても全く心配は無い。

 

 

バスに乗っているお客さんが、

 

 

お客さん:「凄いね~。日本だったら絶対通行止めだよ。」

 

 

と言っていたのを覚えている。

 

 

 

 

これが本当の山火事だったら当然通行止めである。

 

 

乾燥した西風(内陸から吹く風)が山火事の被害を大きくする原因なのだが、実際に山火事が起きると、風の向きはどんどん変わる。

 

 

しかも時速20㎞以上の速さで炎が走って行くのだから、人間の足では絶対に逃げ切れない。

 

 

車で逃げても、風が変わる事で炎に囲まれてしまう事もあるのだ。

 

 

だから、避難は早くしなければマジで命にかかわる。ドクロ

 

 

 

 

そんな山火事の被害を受けるのは人間だけではない。

 

 

野生の動物も逃げ場を失ってしまう。

 

 

 

 

 

さて、日本からやって来たレスキュー隊員のケンは、到着早々そのオーストラリアの山火事を経験したのだという。

 

 

さすがに隊員の命にまで危険が及ぶような山火事の現場では無かったようだが、それでも脇の林に炎が上がっている状態の道路に消防車で突っ込んで行くので、ケンは

 

 

(正気か?ガーン

 

 

と思ったのだそうだ。

 

 

しかも、途中で隊員がケンに

 

 

 

隊員:「ケン、運転変われ。お前運転しろ!」

 

 

 

と言ったのだ。

 

 

 

ケン:「え”え”っ!ガーンガーン

 

 

隊員:「大丈夫だ、ゆっくり走ればいいから!」

 

 

 

オーストラリア人の隊員にそう言われてケンは、初めて炎メラメラの中でハンドルを握った。

 

 

すると、突然、隊員がドアを開けて毛布を抱えて車から飛び出して行くではないか。

 

 

 

(え“~っ!ガーンガーンガーン

 

 

 

驚いて隊員の姿を追ったケンの目に、野生のカンガルーの姿が見えた。

 

 

隊員は、火の中で動けなくなっている動物を見つけると走って行って、動物を毛布でくるんで消防車に戻って来るのだった。

 

 

さすがにそれをケンにはやらせられないので、ケンに運転を任せて、オーストラリア人隊員達は野生動物レスキューにあたったという訳だ。

 

 

 

救助した動物には、ペットボトルの水を飲ませて、それから身体にもかけてあげる。

 

 

呼吸困難な動物には、なんと酸素吸入までしてあげるのだ。

 

 

みるみるトラックは野生動物で一杯になる。

 

 

そして、救助した動物は動物病院で手当てしてもらい、回復して野生に戻れるまで、野生動物介護ボランティアに預けられる。

 

 

 

ケン:「両脇に炎が上がっているのに平気で消防車走らせるし、野生動物のレスキューまでしちゃうし、こんなの日本じゃやらないよ。おれ、今まで自衛隊、消防隊員して来て怖いと思った事無かったけど、オーストラリアの山火事は前後左右の林から炎が上がっていて、酷くなると出口が見えないんだよね。初めて『怖い叫び』と思ったよ。オーストラリアのファイアーファイター半端ない。」

 

 

 

ケンはアリスにそう言ったそうだ。

 

 

そう、日本では山火事は滅多に起こらないが、オーストラリアでは毎年起きる自然災害。

 

 

特にユーカリはその葉っぱにオイルが沢山含まれているので、炎が木の上部に到達すると、紅蓮の炎が数十メートルの高さに到達する。メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ

 

 

 

良かったら下記のサイトを見てみて!(ニュース)

 

 

 

 

煙で上空が真っ暗になっている空間。

 

 

左右に燃え上がる炎が消防車に襲い掛かる。

 

 

道路を走り抜けて行くオーストラリアの消防車の車内カメラからの映像だ。(私も、「Oh my god!ガーン」としか言葉が出なかった)

 

 

さすがにこれが出来るのは、経験を重ねた一流のレスキュー隊員達だ。

 

 

動けなくなった消防車の乗車隊員達のレスキューに向かっている。(行かなければ、仲間の死を意味する)

 

 

山火事の規模が違う。

 

 

日本人には想像もつかないだろう。

 

 

 

 

しかし、日本人レスキュー隊員ケンの、オーストラリア自然災害レスキューは、これで終わりではなかったのだった。

 

(まだ続く)

 

 

 

 

 

 

 

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