以前、我が家の墓の改葬問題を書いた事がある。(今は消しちゃったのでナイ。また、ぼちぼち書こうと思う)

 

愛憎渦巻く、家問題が浮き彫りになった。

 

私の祖父は、いわゆる本家の次男で、本来であれば、本家を盛り立てていかなければいけない立場の存在。(の筈だった)

 

だが、祖父が72歳で亡くなってしまった。

 

そしてその後、祖母が本家を盛り立てる事はしなかった。

 

 

そして本家は...絶えた。

 

 

 

子供の頃に数回本家を訊ねた記憶があるが、とにかく広い家だった。

 

 

母:「奥に行っちゃだめよ」

 

と、言われたが、私は当時子供だった。

 

当然...奥に行った。

 

記憶にあるのは、鎧兜一式が奥の部屋にあった事。

 

 

(うわ~!凄~い!!)

 

 

と思った事を、鮮明に覚えている。

 

 

私の祖父の両親は、私の曾祖父母にあたり、父にとっては祖父母なのだが、以前父と電話で話をしていた時に、父の家族概念が、私と大きくかけ離れている事を知った。

 

 

私:「お祖父ちゃんは本家の次男でしょ?という事は、お祖父ちゃんの両親は、お父さんの祖父母だから、家族じゃない?」

 

父:「あれは家族じゃない」

 

私:「え?家族じゃなかったら、お父さんの祖父母は何なの?」

 

父:「先祖だな。」

 

私:「先祖ぉ?」 

 

(横で聞いていた娘が「先祖って何?」と聞いてきたのでAncestorと答えたら、「Ancestor?」とすっとんきょうな声を上げた)

 

 

娘:「そしたら、お祖父ちゃん(私の父)は私の先祖?」

 

父:「俺はまだ生きているから先祖じゃない。」 笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

私:「でも、お父さんが子供の頃、祖父母は生きてたんでしょ?」

 

父:「祖父は俺が子供の時にもう死んでいたから知らない。」

 

私:「祖母はまだ生きてたんでしょ?だったら家族じゃない?」

 

父:「いや、あれは先祖だ。」 

 

私:「(私の)お祖父ちゃんは、私が12歳の時に亡くなってるけど、私はお祖父ちゃんを先祖だと思った事は無いよ。お祖父ちゃんは死んでも家族だし。少なくとも先祖じゃないよ。」

 

父:「家族ではない」 (断固拒否!)

 

私:「でもお父さんの祖父母は、(私の)お祖父ちゃんにとっては両親だから家族だよね?(私の)お祖父ちゃんの家族は、お父さんにとっては先祖なの?」

 

父:「...。」 (貝になった)

 

 

恐らく、(私の)祖母が本家の事を家族だと思っていなかったので、父にとって本家の祖父母(私の曾祖父母)は家族ではなかったのだろう。

 

 

でも、祖父母を

 

 

『先祖』

 

 

はないだろう?

(叔父は本家の祖父母に対して『先祖』という意識は無いと思う...が、あったらちょっと引くかも知れない)

 

 

本家の墓地に建つ、江戸時代の古~いお墓を見て、

 

 

(ああ、私のご先祖様なんだな~)

 

 

って思った。

 

少なくとも、私のルーツである事は確かだ。

 

 

私の娘は、自分の父(私のDV元夫)のルーツをかなり詳しく調べ上げている。(ヨーロッパは調べ易いらしい)

 

私もこの年になって、自分がどこから来たのか、結構興味を持っている。