四季の中で一番苦手なのは冬だ。
毎年冬が来る度に憂鬱になる。
寒いのが大嫌いだからだ。
夏と冬、どちらが好きかと言えば、夏の方が好き。
寒いと全く動きたくなくなる私にとって、暑いけど体が動かせるようになる夏の方が、例え猛暑になろうとも大好き。
夜になっても体が冷えてないから動けるし、
活発的になれるのは夏。
毎年冬が辛くて、泣きたくなるくらい大嫌いだったのは過食嘔吐時代。
毎日嘔吐して痩せすぎていたから、というのもあって体温が常に低くて、
冷え性が更にひどくなってた。
手なんか自分でもびっくりするくらい冷たくて、まるで氷のようだった。
トイレに籠る時も暑さより寒さの方がきつかった。
過食嘔吐で痩せていたから寒さが辛かった他に、
体が年中冷えていて、とにかく寒さに弱かった理由が解った。
今年の冬は暖冬なのもあってあまり寒くなかった、というのもあるんだけど、
それとは別に、
『過食嘔吐をせずに過ごせていた』
ことによるものだった。
過食嘔吐せずに食べ始めてきたことにより体重も増えてきたから、というわけではなくて、
私は過食嘔吐するとやたら喉が渇くから水分をがぶ飲みしてた。
それも、冬なのに冷たい水やお茶。
過食嘔吐する際や、過食嘔吐後も、口の中がスッキリしないのと、
なんだか口の中が気持ち悪いのと、
水分を摂った、っていう満足感(?)が実感できなかったから、
どんなに寒くてもぬるいお湯やお茶を飲むことが嫌で、
温かい飲み物や熱いものを飲むことも避けていた。
過食する時も冷たい飲み物でないと過食しにくかったり、
嘔吐後も口の中をさっぱりさせたいのと、
水分補給も冷たい物でないと落ち着かなくて、どんなに極寒の中でもい飲むのは冷たいもの。
だから余計に寒さは増すし、
体の芯から冷えて、内臓をめちゃくちゃ冷やしていたことになるから、
本っっっ当に寒くて寒くて自分の体温を上げることができなくて、
それで極度の冷え性だった。
だから、どんなに長風呂しても常に冷たいものを体に摂り入れていたからなかなか温まらなくて、
お風呂入ってもしばらくガタガタ震えてたし、
お風呂の中でも手や足が冷たかった。
それくらい体が冷えていた。
過食嘔吐していたことにより、元々の冷え性にもっと拍車をかけていた。
体温が上がらず身体の芯から冷える冬は地獄だった。
そんな毎年の冬を過ごしていたんだけど、今年の冬は辛くなく過ごせていたな、
と、今ふと気付いて、
なんでだったか考えてたら分かった。
過食嘔吐せず、寒いからフツーに飲み物は常に温かいものを飲んでて、
冷たいものは全く体内に取り入れていなかったから。
『寒いから温かいものを飲む(食べる)』
ということをフツーにできるようになっていたから体が芯から冷えてるってことはなくなってて、
寒いのは寒いけど、
温かいものを飲んだり食べたりすることで体が氷のように寒く冷たくなることがなくなっていたことによるものだった。
ああ、そうか、、、って。
私が毎年冬が寒くて辛いと感じていたのは、
過食嘔吐していたことにより、自分の体温調整がうまくできなくて、自分自身が体を極度に冷やしていたから、
寒い冬をより一層寒くさせて過ごしにくくさせてたんだなって気付いた。
冬は寒いことには変わりなくても、
エアコンやストーブを毎年使っていたのも使わなくても、毛布や厚着するだけで我慢というか、
これで寒さ対策はできるなと感じて、
良い意味での寒さ我慢ができて冬を乗り越えられていた。
もし今年も過食嘔吐して冬を過ごしていたとしたら、
寒さの我慢ができなくて、電気代が爆上がりしてもエアコンやストーブをガンガンにかけて暖を取ってたと思う。
とにかく寒くて毛布に包んでたら寒さ回避できるとか、
厚着したら寒くなくなる、なんてことは過食嘔吐時代の私には絶対無理なことだった。
過食嘔吐ってほんと自分の体を酷使していたんだなって改めて感じた。
今年の冬はどうなるか分からないけど、
寒くなったら温かい食べ物や飲み物を摂り入れて寒さ対策していこうって気持ちになった。
だから、あれだけ苦だった冬が今では苦ではなく、
ああ、寒いな、
という感覚で過ごせることに安堵してる。