こないだ初めて本当に行きたかった場所、とても会いたかった人と会って、
自ら行動を起こして旅行計画を立て、そのための費用をコツコツと貯めて、会いたかった人と会え、
人生初とも言える『自力』で行動に移せたことが大きな自信の体験となり、そこからまた沢山のことを学んだ。
その中で、過食嘔吐の頃はこういう思考だったからうまく食べれなかったんだな、それこそゼロ百思考のものだったんだなって、
改めて過食嘔吐してた時の食べ方を思い出したんだ。
旅行中ではもちろん、吐くとか太るとか太らないとか、そんな思考はなかった。
摂食脳はなかった。
普段食べるのを控えめにしているラーメンや脂っこいものなどもフツーに食べてて、
夜もお肉とかお酒も飲んだり、夜中までダラダラ食べるっていうのもしてた。
でも気を付けていたことは、がむしゃらに食べるんじゃなくて一口一口をちゃんと味わいながらゆっくり食べるっていうのはしてた。
食事をただ『食べるだけの行為』とはせず、その時に食べる料理を味わいながら噛みしめながらゆっくり『楽しみ』ながら食べた。
まずこの食べ方が良かったんだと思う。
というより、食べることに対してこんなに丁寧に、『楽しむための食事』を感じながら出来たのはもう何十年ぶりだったし、
本来食事をするというのはこういう感覚で食べるものではないんだろうか、
と、摂食障害でない頃の自分を懐かしく感じた。
摂食障害でない頃の自分は食べるときにはただただ、『美味しい、幸せ』を感じながら、
もちろん罪悪感など感じることもなく、義務的にでもなく、『食べること』を存分に味わいながら幸せ気分で食べていた。
旅行中は今も禁止というか、食べないようにしている麺類、こってりラーメンを食べた。
このラーメン、人生初とも言えるめちゃくちゃおいしいラーメンで、コテコテで濃厚こってりだからこそのうま味があって、
とにかく美味しすぎた。
今、過食嘔吐していないとは言え、食べるものには気をつけていることはたくさんある。
まず、こういった麺類などのグルテンを含むものはかなり控えていること、
一品ものでは済ませないこと、
野菜の少ない料理は食べないこと、
塩分の多い料理は食べないこと、
血糖値を一気に上げる炭水化物がほぼな料理は食べない、
等々、一般的によく言われている『太りやすい食べ方』を絶対にしないように気を付けているんだけど、
この時食べたラーメンはその掟を覆す、いわば真反対ともいえる料理である。
にも関わらず摂食脳が働くことなくフツーに食べることができたのは、
とにかく『このラーメンのおいしさを全力で味わって幸せに感じたい』
という気持ちの方が強かったから。
本当はラーメンすごい好き。
太らないのであれば毎日でも食べたいくらい麺類は大好き。
ただ、『太りやすい食品』だから禁止にしているだけで、願わくば毎日食べたい。
パスタやうどんやソーメンなども食べる時は少ししか食べないようにしてるのも、グルテンフリーを意識しているから。
だから旅行中で食べたラーメンは本当に何年ぶりかのラーメンで、
しかも超こってりコテコテのまさに全ての禁止にしていることを詰め込んだ料理。
だけど、このラーメンは食べたかったし、ラーメン食べたくない、という否定的な気持ちになるわけでもなく、
せっかくだからここの有名なおいしいラーメンを堪能したい!というラーメンに対してプラスの考えしかなかった。
ひたすらおいしいと感じながらラーメン一杯完食。
罪悪感とか吐きたいとかそんな気持ちになることもなく、
ラーメン美味しかった、また食べたい!!
ってすごい幸せな気持ちでしかなかった。
その後は観光したりして旅行を楽しんだんだけど、
夜ご飯の時間になって夕食を食べながら気付いたことがあった。
お昼にラーメンを食べたのもあって、夕食まで何か甘い物食べたいとか間食したいとか全然思い浮かばなかったことや、
適度な満腹感と空腹感があったから夕食を摂食障害時代の頃のようにがっつきたい気持ちになるわけでもなく、
過食衝動が来ることもなく、
目の前の食べ物を見ても、フツーに食べる食事として楽しみながら食べることができた。
この時ふと過食嘔吐時代の頃の『食べ方思考』を思い出した。
過食嘔吐してた頃、過食嘔吐していた要因には何個もあるんだけど、
一つには『その一回で食べるものが一口でも高カロリーだからそれを食べたら太ると思って吐く』
という思考だった。
ずっと禁止にしているものばかりで、太りやすい食べ物と言われるものはほぼ口にすることを禁止にしていたから、
過食の時だけは普段禁止にしている食材を食べまくる。
パン、揚げ物、ジャンキーなもの、炭水化物系、、、
それらを食べるor食べないっていうことがゼロ百なんだけど、
摂食脳からの過食嘔吐してる時の考えは、
例え一口でも禁止にしてるものを食べて❝吸収させたら太る❞っていう思い込みがあった。
だから例え一口でも吸収させることを避けたくて吐いた。
揚げ物一口、ポテチ一枚、パン一口、ハンバーガー一口、
それすらも食べることを許せなかった。
たった一口でも禁止にしている高カロリーな料理を吸収させたら太るっていう思い込みから吐いた。
それらは全て思い込みでしかなかったことを今、このラーメンを食べた体験から間違い過ぎていた認識だったということを痛感する。
もし過食嘔吐時代に旅行したとしてこのラーメンを食べたとしたら、間違いなく吐いてる。
ラーメン食べたら太るという思い込みから。
でも、過食嘔吐していない今は、一口どころか何口も食べて、きっちり一人前胃におさめて、しかも分厚いチャーシュー3枚、
コテコテスープにご飯を入れて食べた。
でも過食衝動は起こらなかったし、
その『食べた』ことで満足感が得られて頭の中が食べ物のことでいっぱいになることもなく、
常に飢餓状態なわけでもなく、
その適度な満腹感から夕食を食べ過ぎることなく、フツーでいられた。
で、旅行から帰った後に体重計乗ったけど、全然増えてなくてむしろ歩き回ったり、
食事の満足度が高かったからなのもあって、食べたことは食べたけど、
トータルで見ると、そこまで沢山食べたわけでもなく、食べたい時に美味しいものをちょこちょこ食べていた、
自分が満足する程度にちゃんと納めることができて楽しい食事範囲内で終わらせていた、
ということが出来ていたことに気付いた。
旅行から帰ってもまた普段通りの食事をして、特に何か我慢したり旅行中は禁止にしているものを沢山食べたからと言って昔のように節制することも一切しなかった。
で、しばらく体重計に乗って旅行後の体重をしばらく経過観察していたんだけど、
結果的には旅行前も旅行後も全然変わっていなかった。
この実体験はまた自信と安心に繋がる大きな出来事となった。
昔はラーメン一口でも食べたら太ると思っていて過食でしか食べれなかった、
でも、実際はラーメン一杯食べても太らなかった。
むしろ満足度が高くて、過食衝動も起こらず、ちゃんと『ラーメンを食べた』ことで夕食時までも飢餓状態からの摂食脳にもならず、
夕食もがっつく感もなく、ラーメン食べたことで心身も満足して夕食を沢山食べ過ぎなくても大丈夫になってた。
そして、次の日になっても前日に『美味しいと感じながらちゃんと食べた感』で心身が満たされていて、
二日目のグルメも楽しみながらフツーに食べることができた。
この体験からの大きな学び、
ラーメン一杯食べても全く太りません。
満足度の高い食事をすることで次の食事に対して過食衝動もなくなるから、
ちゃんとプラス・マイナスを体が教えてくれるから大丈夫。
結果的に高カロリー食品を食べてもその一口だけでは太らない。
そういうのもゼロor百にしなくても大丈夫。
ということをちゃんと自分の身と心を持ってそう感じることができたんだ。
旅行をしたくても出来なかった、それには私には『過食嘔吐』をしたくなる摂食脳があったから、食事がちゃんとできなくて楽しめないこともネックになっていたからだった。
でも今回の旅行でそれはもう克服できたことなんだと実感することができた。
食べたいものをちゃんと食べて、そしたらちゃんと心身満足してくれて、それによって摂食脳がますます薄れていく。
それに、旅行の時だけ仮に食べ過ぎて太ったとしても、また日常を普段の食生活に戻せば自然に戻るものだとも感じる。
それがやっと解ったから、これからの旅行する時の食事も怖くない、グルメを思う存分楽しめる。
克服できたのはラーメンだけじゃなくて、夜中までダラダラ食べていたのとお酒もずっとちびちびだけど飲んでいたこと、
これをしても体重増えてなかった。
旅行の時は非日常なことだから楽しむ時は思い切り楽しんで、で、また日常に戻ったらその生活にしていけばいいだけ。
過食嘔吐してる人は私のようにゼロ百思考の方沢山いると思う。
それこそ一口でもお菓子食べたら太る、チョコ一欠けらでもダメ、ハンバーガー一口でもダメ、
揚げ物ダメ、食べるとしても衣剥がす、油は取らない、付いてたら取り除く、
とか。挙げればキリないほどのマイルールがあると思う。
でも、そういう食べ方してるからずっと心身が満足いかなくて過食衝動がいつも止まらなくて、
頭の中は食べ物や食べることで一杯になったりする。
摂食脳を消えさせてしまいたいと思っていても、なかなあ思い込みを払えなくてそれを打破するのは難しいかもしれないけど、
何かのキッカケ、そして、自分が『美味しく食べれるようになりたい』という気持ちを常に抱いていたらそのうち何かが転機となって摂食脳が薄れてくる日がやって来ると思う。
まずは『どんな自分も自分だと許すこと』
過食嘔吐はただ『食べれない』ってことだけの症状じゃないから。
自分軸で生きることが大切。
ゆっくり焦らずマイペースに、、、、これからもそうやって生きていく。
旅行中高カロリーなもの食べても普段の食事をもとに戻せば体重も増えることはない。
身体にがちゃんとプラマイ感じさせてくれるから大丈夫。