過食嘔吐をしなくなってから色んなことを考えるようになった。
正確には、『色んなことを考えることのできる思考力』が身に付き始めてきたからだと思う。
食べてることで思考力が身に付き、考える力が養われてきてるからかな、と。
その中で、『仕事』に関してやっと解ったことがあった。
私は長年好きだと思ってしていた仕事、職種があった。
それは小さい頃からの夢であ目標であり、実際その職に就けて携わることができた時も天職だと思っていた。
だからどんな辛いことがあっても続けることができたし、がんばることもできた。
天職すぎて生き甲斐にもなっていて日々充実していて、定年が来るまでずっとこの仕事をし続けることを信じてやまなかった。
私はこの職で一生を終えたい、と。
それが私の幸せなんだと。
、、、、と、思い込んでいただけだった。
同時に私は『正社員』であることに拘っていた。
就職するに当たって絶対に『正社員雇用』でないといけなかった。
正社員よりも、他に、どんな時給の高いパートや契約社員などの募集があっても、
給料が安くても『正社員』でないと働く意味がなかった。
それは単純に正社員だと賞与があるからとか、正規雇用の方がいいから、とか、
保証などがしっかりしてるから、
とか、そんな理由ではなかった。
なぜ正社員に拘り続けてか、
それは、
【親】
のためだった。
親のため、というより、
親に「正社員としてて働いている」
ということで認められたというか、安心させたというか、
『ちゃんとしてる自分』として見てもらうことができていたからだった。
本当は仕事しててもいつも辛かった、辞めたかった、いつもイライラしてて、
仕事のことで何か嫌なことがあると母に八つ当たりして喧嘩ばかりしてた。
親に八つ当たりして喧嘩ばかりしてた自分の根本的な理由も今となっては理解した。
『母の❝ため❞に仕事して、本当は嫌なのに我慢して働いて、それでも母が❝正社員❞じゃないと私に文句言ってくるから!!!』
だった。
そうだった、この状況にいつも本当は不満でイライラしてて、
何しても楽しくなくて、ため息ばかりで、常にストレスフルで過食嘔吐していた。
本当にしたい仕事なのかさえも分からなくなっていた。
ただ、
『親に正社員でないと怒られる、認めてもらえないから』
そんな親からの価値観を必死に守って、
その価値観を貫くためにしたくもない仕事をして、
本当はアルバイトや派遣などで興味がある仕事があっても避けていたのは、
その雇用条件の仕事をしたら、
『母親』
に、
「正社員でないと情けない」
「その歳になってアルバイトなんてみっともない」
「いつまで学生気分でそんな雇用条件で雇われてるの?」
「正社員でないと将来のためにならない」
そんな価値観の親の元、そう言われ続けて育った。
だから就職する=正社員でないとダメ、
というものが根深く根付いて、
私にはその選択の余地しかなかった。
確かに正社員雇用だといいところも沢山ある。
でも、時代の変化と共に、決して正社員だけがいい条件であるというのもなくなっている。
少なくとも、私が目標としていた仕事はパートや派遣などでも遣り甲斐のあるものが沢山ある。
本当はそういった雇用条件の元で仕事をしたいものも沢山あった。
でも、それも意に反してできなかった。
『母親が怒るから』
理由はそれだった。
本当はパートでこの仕事がしたい、
でも正社員雇用での募集はない、
じゃあ諦めるしかない、
あ、これは正社員募集してる、
でもそんなにやりたくない内容だな、
でもこの会社に正社員雇用されたら『母親』が喜ぶし安心させることができるからあんまり乗り気じゃないけどこの会社に面接行くか、、、
そんなことを繰り返していた。
実際に採用になって意気揚々と仕事に取り組めていたことも、
それは本当は「自分の脳を騙してそう繕っていた」だけで、
その中には『このしたくもない仕事してれば正社員だし母親に何も文句言われることはない、怒られなくて済む』
そんな思いがあったからだった。
だから仕事で嫌なことがあった時、私はいつも母親に当たり散らしていた。
八つ当たりをする自分は何て最低なんだろう、と、自己嫌悪に陥っていた。
自分のイライラを他の人に八つ当たりして嫌な気持ちにさせる自分は何て最低なのだろう、と。
その自己嫌悪やイライラが過食嘔吐のエネルギーとなり毎日毎日過食嘔吐することで鬱憤を晴らしていた。
母親に当たるのを申し訳ないと思っていた、
でも、今ならなぜあんなに母親に対して八つ当たりしまくっていたのか理由が解った。
『したくもない仕事をしてるのはあなたのせいだよ!!本当はしたい仕事があったのに、あなたが正社員でないと怒るからやりたくない仕事、や会社に就職したんだよ!!あなたのせいだ!!!』
っていう思いがあったからだったんだ。
本当はしたくなかったんだ、好きだと思っていた仕事も。
でも、育った環境から母親の「正社員でないとみっともない、情けない」
その言葉の洗脳から、いつの間にか私は本当の自分というものを見失い、
脳を騙しながら仕事してて、
母に認めてもらう生き方、
という術をいつも考えていて、それを元に行動してた。
そうだった、だからいつも仕事しても楽しくなくて、いつも自分の生き方に不安でたまらなくて、
その何だか分からないモヤモヤや不安を消すために過食嘔吐することで正気を保とうとしていたんだ。
今なぜ過食衝動が来ないのかも理由が解った。
もう、親の言うことを間に受けない、
私は私の考えの元、「自分はどうしたいか」で生きていく、
という選択をできるようになったからだ。
この思考になってから、今まで長年したいと思っていた仕事は本当はずっと辞めたくて離れたかったということが分かり、
あっさりその仕事から退いた。
今は派遣の仕事でやってる。
したいことかと言うと、別にそうではない。
ただ、働きやすい環境でいい人間関係に恵まれてるから本当の意味で「仕事」してるという感じで、
遣り甲斐とか求めていない。
会社が求めている仕事内容をこなすだけ。
それが今の私には合ってる。
そして何よりストレスがたまらなくなった。
それで過食嘔吐したいという気持ちが激減していった。
あれだけ自分の中でも母親の中の価値観でもタブーとしていた派遣社員、
今はこの派遣社員の雇用形態に救われていて、ストレスをあまり感じることなく日々精神的にも穏やかに生きていってるのは、
何より『自分』を大切にすることができてるから。
正社員でないとダメ、
っていうのは母親の価値観であって、私の価値観ではない。
母親は母親、
私は私。
それぞれが丸で違う人間で価値観など違って当たり前なもの。
それを母親だからって、自分の人格かえて過食嘔吐するくらいのストレスを抱えて生き辛くなってしまうくらいなら、
親とか関係ない、
親であっても他人だから。
それやっと解るようになってから、最近『自分』を生きれるようになってる気がする。
誰か、の基準や価値観に合わせる必要なんてない。
常に『自分』
そういう意味では常に『自分中心』の生き方が良いのだと、
現在はそんな気付きも得ながら、毎日を送っている。
これからも色んな気付きや発見を見つけて、人生を楽しみながら生きていきたい。
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職場に持って行ってるお弁当。
野菜多めで自分が許可している食材をチョイスしておかず作ってる。
まだ食べれないものや禁止食はあるけど、昔より全然抵抗なく食べれるようになったものも沢山増えて楽しみが出来てきてる。