したいことはする、したくないことはしない、という思考に切り替えるようになってから、
そこから過食嘔吐は自然に止まっていた。
少しずつ食べることの制限も減らし、ずっと禁止食にしていたものも食べることができるようになってから更に過食欲はなくなっていって、
『吐かずに食べる』
ことが普通になっていった。
とはいえ、何でもかんでも抵抗なく食べれるようになっているというわけではない。
急に差し入れされたものとかもその場ですぐに食べれるわけでもないし、
本当はこのお菓子が食べたいな、と思っていても、
そこは拒食脳が働いてるからか、すごい我慢して買わず食べずで自分で作ったヘルシーなお菓子で代用したりしてる。
過食嘔吐をしていないっていうだけで、摂食障害が治ったわけでもなく、摂食障害は顕在。
食べれるようになったものも沢山あるけど、
食べれないものも数え切れないくらいある。
その中で一番私がずっとガッツリとは食べれないでいるもの、
それは
『パン』
正確には『小麦を使った食べ物』
特にパンは昔からすごい好きでパン食べてると幸せを感じる。
でもパンは太るってイメージが離れられなくて、過食嘔吐を覚えてからは過食でしか食べれなくなってて、
過食嘔吐してない今もパン、特に菓子パン、は一個もまともに食べることができない。
パンを食べると太るってイメージが未だに根付いていて、
過食嘔吐しなくなってからでも菓子パンを買って一個を『ちゃんと』『おいしく』食べたことは一度もない。
以前にパン屋で大好きなディニッシュパンを買って食べたけど、
それも恐る恐るで、数日に分けてちょっとずつ食べることで一個を食べきることができた。
買ってすぐに一個まるまるかぶりつきたくても、パンに限ってはそれができない。
パンに限らず小麦を使ったお菓子とか全て。
だから市販においしそうなお菓子があってもそれらは一切口にできない、未だ。
食べるとしたらそれこそが過食嘔吐の引き金になるから、それがこわくてパンやお菓子類なんかは『まとも』に食べることができない。
他に食べれるものが増えただけでも進歩と思ってるし、
パンが食べれない代わりに他の物で満たす食材もあるからすごい爆発感はないけど、
それでもスーパーへ行くと目につくパンを、
食べたいなあ、、、
って思うことは何度もある。
炭水化物が食べれないってわけじゃないけど、
パンだけは炭水化物の中でずっと禁止食になってる。
すぐに何でも食べれるようになるとは思ってはいないけど、
いつか本当に摂食障害からお別れできた時、
菓子パンを美味しく頬張る自分になりたいって思ってる。