こんにちは、管理栄養士のきとみです。

先日、ある施設に巡回に行ったところ、
看護師さんから、入居者さんの食事を見てほしいと声をかけてくださいました。

ペースト状のお食事をらくらくごっくんという吸い飲みのような食具を使って食事介助されていました。

自分で吸う力が弱くなっているので、
看護師さんがチューブの部分を押して
口の中に流し込むと、ある程度の量が口に入るとごっくんと飲み込んでいました。

とても時間がかかるため、疲れて口の中に溜め込んで飲み込めなくなり、半分以上残してしまうこともあるとのことでしたが、この日は全部食べることができました😊

次に来る時には、もう少し楽にお口の中に食事を入れられるように『ドレッシングボトルを持って来よう!』『咽頭も保湿とクリアにできるようにフードケアさんのまぜてもジュレを試してみよう』などと考えながら、食後の口腔ケアをさせていただきました。

口の中を観察すると、
食事の残渣は少なくて、今の食事の物性で、まとめて飲み込めていたのがわかります。口唇から口腔内の乾燥と、残存歯の間に溜まった歯垢が気になりました。

口腔ケアには、くるリーナブラシを使いました。頬の深い部分にブラシを滑り込ませ、ヌルヌルとしたペースト食の残渣を取り除きます。そして、上顎を奥から手前にブラシを動かすと、ネバネバした固い痰が毛先に絡まって来ました。やはり、口の奥も乾燥していることがわかりました。上顎→舌の上→舌の下→咽頭の順にくるリーナを使って粘膜の清掃を行います。



動画は1人で撮影したので見にくいですが
お許しください🙇‍♂️
そして動画の加工もできてません💦


咽頭からも、ネバネバと粘性の高い痰のようなものがたくさん取れました。

気になっていた前歯の隙間は、くるリーナの毛先を使って隙間から歯垢を掻き出すように磨いていきます。隙間に溜まって固まっていた歯垢を口の中に落とさないように気をつけます。
最後に一周くるリーナで汚れをぬぐい取ったら終了です。仕上げにはお顔のマッサージをしました。

⬇️はビフォーアフターの写真です。
どうですか?
キレイになりましたよね😊
かかった時間たったの3分‼️

キレイするのと同時に、口の中から外側へストレッチを入れることができるので、口の周りから頬筋までも動かすことにつながります。口唇だけでなくお顔の血色も良くなりました。口の開き具合も全然違いますよね。


身体的に水分摂取がし難い状況に加え、暑さとエアコンの影響もあり、口の中も乾燥しています。
口腔内を清潔に保ち、食べる機能を維持するために、くるリーナブラシによる口腔ケアはとても簡単で効果的です。

介護をする方にも、高齢者の方にも、
ぜひ1人でも多くの方にこのスッキリする
気持ち良さを体感してほしいです。

これからは、もっと口腔ケアや食事介助についてブログに書いていきたいと思ってます!
今回は咽頭から取れた痰を見ていただきたくて…の角度で撮影しましたが、口を動かす口腔ケアも見ていただきたいので、1人撮影テクニック&動画編集テクニックも磨いて行きたいと思います😅

今日もお読みくださりありがとうございました😊