恋がまだご馳走だった若き頃、

誰もいない砂浜の写真をみて、

書いたコピー。

 

「ふたりぼっちが、したいたなぁ。」

 

めいっぱい背伸びした恋愛論に、

こんなピチピチの感性があった時代もあったのだなぁ、と

シニアになった今、可笑しくも懐かしく思い出しています。

 

コピーライターだった30代の頃に

当時大人気の女性カメラマンと一緒に創った

大人のための写真絵本の1ページです。

 

 

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本のタイトルは「紅茶暖流」

 

日本紅茶協会の周年記念として依頼されて

ハワイ、ロス、ニューヨークと

自由に旅しながら

贅沢に創作活動に没頭した

思い出の作品でもあります。

 

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コロナ禍が1年半以上続く中、

在宅で夫婦二人ぼっちの時間が長くなると、

 

「ああ、誰かに会いたいなぁ」

「みんなとお話ししたいなぁ」

 

とコロナ前の暮らしを懐かしむばかりに、

目の前にある素敵な時間に気づいていなかったかもしれません。

 

こういう厳しいご時世になる前は

忙しさにかまけて、二人ぼっちの時間をなくしていたのですが、

今は、たっぷり二人で過ごす時間があります。

 

長年やろうと思っていたけれど、できなかった、

夫婦での散歩をスタートさせました。

 

毎日1時間と決めて、麻布十番まで歩いてパンを買いに行ったり、

近くの美術館に散歩がてらにいってみたり。

気晴らし散歩が健康散歩にもなり、

なんと、高かった血圧があっという間に正常になりました。

これはうれしい、おまけです。

 

紫外線対策をしっかりしながら、ビタミンD補給。

コロナ予防にビタミンDがいいと聞いてから、

なおさら、おひさま散歩が楽しくなりました。

 

シニアになったら、

ちょっと「穏やかな二人ぼっち」もなかなかいいものです。

 

「ふたりぼっちが、したいなぁ。」

 

いくつになっても、ぜいたくな時間ですね。