贈るのが趣味というほど、贈りものをする。
友人から、「給料の半分は人のために使ってんじゃない」といわれ、
確かに、と思ったことがある。
田舎育ちのせいか、おいしいものを分けあう喜び、
新しいものでびっくりさせる楽しみ、
これが、身についているらしい。
明治生まれの祖父の言葉にこんなのがあった。
「人になにかあげても、なにかを期待してはいけない。」
「人にお金を貸すなら、戻ってこないつもりで貸さなければいけない。」
若い時はわからなかったことが、この年になるとよくわかるようになる。
コロナ禍の中、宅急便の利用回数が増えた。
美味しいもの見つけては、喜ぶ顔を想像しながら、いろんな方に送る。
便利なものを見つけてはうれしくて、新築祝いに友人に送る。
いくつもパッキングをしながら、
まるでデパート売り場みたいだなあ、と思ったする。
贈りたい心、を送る。
それだけのことなので、返事は期待しない。
でも、もらった方は必ずといっていいほど、
うれしい便りをくださる。
今、はやりのショートメッセージがいちばん多い。
スマイル付きだったり、うれしそうな声が聞こえてきそうな文章だったり、
これはこれでうれしい。
わざわざ、はがきや封書でお礼をくださる方もいる。
それぞれの方の文字を眺めながら、お人柄を感じる瞬間、これがまたうれしい。
中には、なんの連絡もない方もいる。
届いたかなあ、と心配しながらも、
今時の宅急便は届かないということはないだろうから、
こちらも忘れることにする。
祖父が言ったように、
お礼の言葉はギフトである。
いただければ、ありがたいし、
いただかなくても、それをよしとする。
これが結構、元気になれる。
やっぱり、人は人とつながり、
心と心がつながるのが一番。
「贈りたい心、を送る」、はいいビタミン剤かもしれないね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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