▼ 認識の間違い
前回の2枚貝のアサリの殻をこじあけて食べていたタコ。食べ終わった後、満足げに一服し、別の貝をくわえて悠々と泳ぎながら去っていく姿は、わたしたちと変わらない高等な生き物に見えた・・・。
動画の中でほかに目を引いたのは、頭と信じてきた丸い胴体の左側から柔らかい透明な煙突のようなものが突き出ていて、まるで呼吸をするかのようにふわふにゃ動いていたこと。あれは、エラから吸い込んだり出したりする海水の出入り口であるとともに、おしりの穴とのこと。海水以外になにがどんな形で出てくるのでしょう・・・。タコにもプライバシーがあるということで、調査進めず。
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再び、タコの図です。四角い目の裏手の方に口がある。そこから右端の胃につながるのが食道。おなかの端から端まである。なんでそんなに長いのか?がきっかけで、貝の中身を食べるタコの動画を見ることになってしまいました。
でも、おかげで、長い食道の謎が解けました。
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前回のビデオのシーンでは、貝の殻をこじあけたのは、8本の手足ではなかった。タコの口の中でこじあけられていた。
口の中でどうやって固い貝の殻を開けることができたのか?
吸引力・・・これしか考えられない。
タコの手足にある吸盤のようなものが口の中にあるのかもしれません。口の部分だけでなく食道全体に吸盤があり、それを使って貝の殻を思い切り吸引してこじ開ける。
上の図を見ると、食道は直腸よりもずっと太い。吸盤付きの強い筋肉でできているのかも。
▼ 調査結果
図は、タコの歯です。ニンニクのすりおろし器に似ている。タコは、この歯を使って獲物を削りながら食べる。歯舌と呼ばれます。金属のように見えますが、硬いたんぱく質なのかも。骨かなと思ったのですが、タコには骨はない。
タコは、口から食道にかけて歯舌があり、これを使って獲物を呑み込みながら削り、粉砕したものを胃に流し込む。恐怖映画のようです。
◎ ダイバーは、歯のことを知らないに違いない・・・。
▼ 小さな胃と短い腸
タコの胃が小さいのは、獲物の肉が長い食道を通過する間に微小になるため。タコの獲物は、動物で、たんぱく質でできています。タコの胃に入った後は、胃液で溶かされてしまう。そのあと、小腸も大腸がないのは、直腸が栄養吸収をするから?