ハリウッドのアカデミー主演女優賞に輝いたグレースケリー。１９５５年５月の国際フェスティバル カンヌ音楽祭のためフランスを訪れていた時に、モナコの観光業推進の一環として王子に会うことに。それをきっかけに、文通と電話での交際が始まり、８カ月で婚約。
結婚式は、翌年の４月に王子の城があるモナコで行われることになりました。
王子は、グレースとその家族、友達をアメリカの東海岸にある港町フィアデルフィアからモナコまでフェリーでの８日間の旅を提供します。
◎ 豪華客船SS Constitution号
◎ 船内の客室の例： 写真に写っている人たちは、グレースとは関係ありません。
窓は嵐に備えるため小さい。でも、客室のリビングルームは広い。このほかに、ベッドルームとバスルームがあるのですが、写真がみつかりませんでした。
８日間の旅の料金は、庶民にはとても手が届かなかったはず。
▼ 客船の乗員者の内訳
豪華客船の乗員数は、約千人。そのうち、船長以下エンジニアなど、船を直接動かしていたスタッフが約８０人。シェフ、レストラン従業員、ルームサービスなどのスタッフが約５００人。
ということは、お金を払って乗った乗客は約４００人。
スタッフの人数は、お客よりも多かった。
グレースと王子の結婚式は、急だったため、一般客はすでに予約を入れていました。
新聞やテレビ、雑誌社などのメディア１００人近くも、報道のため、乗りこむことに。（乗客の２５％はメディア！）
▼ 混乱を極めていた豪華客船の中
フェリー会社は、混乱を避けるため、すでに予約を入れていた人たちに、ワンランク上の豪華客船への振り替を提案します。ですが、ほとんどの人たちは変更しなかった。理由は不明ですが、提供された日程が希望日ではなかった？ プラス、この豪華客船のファンは多くリピートしていたことも、変更を断った理由だったかも。
世界で最も有名な女性のひとりが、モナコの王子と結婚式を挙げる。彼女もその家族も、同じ船に乗っている。誰だって狂喜しそうです。
結果的には、船の中は、メディアが乱舞し、静かで平和な楽しい旅を期待して大金を払っていた乗客たちは、下船時、怒り狂っていた。
一方、乗船し同行したメディアには、映画会社からグレースたちのプライバシーを侵害しないことを約束させていました。なので、直接、グレースに個人的インタビューをすることは禁じられていた。あくまでも、密かにこっそりと観察・・・。
◎ 感想
豪華客船６日間のメディアと一般客との旅。
グレースは、メディアに囲まれて生きてきたことから、どんな場面でも笑顔が絶えなかった。
もしも自分だったら、豪華な個室に引きこもり、美味しいモノ三昧だった・・・。
あ、だめ、ウエディング ドレスが入らなくなる・・・。