●赤血球)胎児の死亡率が高い職業)毛染めを扱う美容師 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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難病の原因と血液について調査中です。

難病発症の原因の有力候補の筆頭として、産業革命後に人間が開発した工場で製造する化学物質が考えられます。化学物質を体内に取り込みすぎると、どんなことが起きるのでしょうか?

 

山形大学研究チームは、20万人の妊婦さんを対象に2010年から10年以上に渡ってデータを解析してきましました。

その結果、毛染めを頻繁に行う美容師さんの死産率が、他の職業に比べ高いことを発見しました。

 

原因は、毛染めに含まれている化学物質が、赤血球の中の酸素を捕まえるシステムの邪魔をして、酸素不足に陥らせるためだと考えられています。

 

研究記事から要約抜粋

▼ テーマ: 毛染めと胎児死亡の関連性

 

▼ 調査対象の化学物質

研究では、日常的によく使う化学物質の内、次の4つについて調査しました。

 

① 灯油・石油・ベンジン・ガソリン

② 塩素系漂白剤

③ 殺虫剤・除草剤

④ 毛髪染め

 

▼ 調査内容

妊娠初期と中期に、委譲のつの化学物質を仕事で半日以上使用した頻度を回答してもらいました。その後、流産と死産が起きたか、どのぐらいの割合で発生したのかの関連を調べました

 

妊婦の年齢、喫煙習慣、病歴、業務時間、業務上の立ち時間の長さも、死産や流産の発生とどう関係したのか確認しています。

 

▼ 結果

仕事で毛髪染めを使用することがない妊婦の死産は、1000人当たり1.6件でした。

 

毛髪染めを月に1~3回使用した妊婦では、1.9件、週1~6回使用した妊婦では7.7件、毎日使用した妊婦では8.1件でした。

仕事で毛髪染めの使用頻度が高くなるほど、死産の発生割合が大きいことがわかったのです。

 

毛髪染め使用頻度と死産の発生割合
毛髪染め使用頻度と死産の発生割合 / Credit:山梨大学,エコチル調査甲信ユニットセンター

 

仕事で毛髪染めを使用している妊婦の割合は、月に1~3回が全体の約9%、週1~6回が約0.6%、毎日使用が約0.4%でした。

 

妊娠初期における毛髪染めの使用頻度は、流産発生と関連性が認められませんでした。

 

妊娠判明時に美容師以外の職業だった妊婦の死産の発生割合は、1000人当たり3.4件だったのに対し、美容師だった妊婦は5.8件と、他の職業より死産する割合が大きくなっていました。

 

死産につながる他の因子を考慮した上で、妊娠判明時の職業を比較しても、美容師である妊婦は、死産する割合が大きくなっていました。

 

▼ 他の化学物質は、流産・死産と関係がなかった

毛髪染め以外の化学物質(灯油・石油・ベンジン・ガソリン、塩素系漂白剤、殺虫剤・除草剤)については、流産・死産の発生割合と関連性が認められませんでした。

 

▼ 毛染めと死産

なぜ毛髪染めだけが、それほど死産発生に影響するのでしょうか?

 

▼ 分娩中の吸引が原因?

一般的な毛髪染めに「アニリン誘導体」という成分が含まれています。これは、体内の酸素を運ぶ赤血球の中のヘモグロビンを酸素が「運べないメトヘモグロビン」に変化させます。重症化すると、命が危険にさらされるメトヘモグロビン血症になってしまいます。

 

この症状は、赤ちゃんが大きすぎたりして、産道をなかなか通過できないときに、頭を吸引した場合に起きます。

毛染めの成分のアニリン誘導体が、母体から胎盤へ、そして、胎児の血中へと移動したとき、胎児は危険な状態になります。

 

▼ 証明はされていない

これらのメカニズムは仮説で、厳密な因果関係が証明されていません。

 

▼ 妊娠後期まで働き続けることの危険性

 

美容師さんの中には、体調が良いからと、妊娠後期まで仕事を続けている人がいるかもしれませんが、このようなデータがあることを知っておくことは重要です。

 

▼ 感想:

この調査は、少子化対策とも関連しています。日本人の人口を少しでも増やそうと、流産や死産が起きないようにと、データを集めて解析してきた。

(理解できるのですが、出産が政府のもくろみに使われているようで、素直に感謝できない・・・)

 

美容師は、高卒の女子のあこがれの職業のひとつです。夢に向かって努力し、美容師の資格を取り、美容院に務めることができた。そのあと、妊娠。

毛染めが赤ちゃんに影響ないか心配だけど、上司に毛染めはしたくないと言い出せない。体調も悪くないので、出産ぎりぎりまで働きたい・・・。

でも、その結果、取り返しがつかないことになってしまったら、後悔してもしきれない。

 

行政レベルでの調査なので、厚労省から美容界に通達がすでにいっていると願いたいです。

 

引用サイト:

死産と化学物質