▼ 全生物の血液の種類の総数
質問: 血液の種類って、動物全体でどのぐらいあるの?
答え: ヒトの血液は、44種類のグループあり、血液型は全部で350種類ぐらいあります。馬は、900種類あると言われています。すべての動物の血液型については、まったく不明です。進化の過程で、消滅してしまった血液型もあることを考えると、さらに複雑です。
▼ 標識を添付する場所
質問: 赤血球の表面に血液型を決める標識が立っているとは思わなかった。いつどこで、その標識が貼られるの?
答え: 回答がみつかりませんでした。予想するに、胸板や骨盤などの骨髄にある造血幹細胞が、その内部で標識を作って貼り付けるのだと思います。
質問: 赤血球は作らない?
答え: 赤血球は、単なる酸素輸送用の袋です。ですので、なかには、標識を作るための道具やシステムはありません。
答え: そうなんだ。職務に徹してるのね。さすがはプロ。
質問: ところで、なんで骨髄で赤血球が作られるんだろう? 他の場所ではだめなの?
答え: 調べましたが、わかりませんでした。
赤ちゃんの時は、肝臓に血液を作る造血幹細胞という特殊な細胞があり、そこで赤血球を作っています。成長するに従い、骨に移動していきます。
質問: なんで肝臓で血液を作り続けなかったのだろう?
答え: 肝臓は、からだを動かすためのさまざまな物質を作ったり、毒をなくしたりと、500種類以上の仕事をこなしています。なので、手一杯状態で、血液を作る余裕がなかったのかもしれません。
質問: 骨は、からだの骨格を作るという地味な仕事しかないので、骨の中の空洞を利用して、血液製造工場になると決めたのかな・・・。
▼ O型血液
答え: あ、面白い論文を発見しました。
質問: なに?
答え: 2019年のバンクーバーにある州立大学の発表です。
「ある種の微生物は、特殊なたんぱく質を作る。それをA型、B型、AB型の血液の中に入れると、標識を食べてしまう。このため、それぞれの血液型は、標識をもともと持たないO型になってしまう」
質問: え? 血液型が変わってしまうということ?
たとえば、A型の人が、完全犯罪のアリバイを作るため、犯行後に、その微生物を血管の中に入れることができ、見事にO 型に変身出来たら、わたしは、犯人ではないと立証できるということ?
答え: DNA鑑定をされてしまったら、もとの血液型がばれてしまいます。
質問: シャーロック ホームズの時代だったらよかったのに。
答え: さらに残念ですが、その頃、血液鑑定というものはありませんでした。
https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/storage/uploads/files/pamphlet02_vol09.pdf