▼ 赤血球の表面のうぶげ
質問： 血液型のグループは、４４種類で、血液の種類は３５０種類以上ってすごい数。
赤血球の表面には、そんな標識が乱立しているというわけ？
答え： はい、うぶ毛のように生えています。
質問： たとえば、ＡＢＯグループのＡ型だったら、ひとつの赤血球の表面にあるＡ型標識の産毛は、何本ぐらい？
答え： 産毛の数は、全部で数百万本と言われています。ＡＢＯグループとＲｈグループが大半と予想されますが、実際にどのぐらいを占めるのかは不明です。
▼ 血液型はDNAが決める
質問： 血液型は、どうやって決まるの？
答え： 染色体は、糸状になったDNAの塊で、全部で２３種類あります。順番がふられていますが、これは、塊の長い順になっています。
最も長い塊の１番にRhグループ、９番目に長い塊にABOグループのことを決める遺伝子（情報）があります。
質問： そのあとは、どうなるの？
答え： 赤血球を作る造血幹細胞は、細胞分裂で増えます。
最初に、赤血球の細胞核の中で標識を作るための遺伝子情報がコピーされます。次に、情報の設計図は核の外に出て、それをもとに標識が作られます。できあがったら、赤血球の表面膜の外側へ運び、そこにある土台に貼り付けます。
質問： ということは、Ａ型の赤血球の標識を全部、ふき取って、Ｂ型の標識をくっつけたら、その人は、B型になる？
答え： でも、遺伝子情報はＡ型です。赤血球の表面が、一時的にＢ型になっても、その赤血球が壊れてしまえば、遺伝子によってＡ型の赤血球が作られます。
根本的に血液を変えるためには、遺伝子そのものが書き換えられなければなりません。
質問： つまり、造血幹細胞、そのものをB型に変えなければいけないということ？
答え： 骨髄移植がそうです。
たとえば、親子間で骨髄移植をするとします。Ｂ型の子どもがＡ型の親から骨髄移植の提供を受けた場合、子どもはＡ型になります。
続く
https://www.msl.ubc.ca/enzymes-from-the-gut-microbiome-can-convert-type-a-blood-to-universal-o-type/
www.nig.ac.jp