忘れられない金曜ロードショーの夜
注意 心霊系のお話です
私がまだ中学生の頃のお話です
我が家はTVを見る時間や見ていい番組が
細かに決められていて
ちょっと厳しい家というか
かなり厳しい家だったと思います
そんな我が家で夜遅くまで見ていい番組
それが、金曜ロードショーでした
その日、何の映画だったか
全く覚えていませんが
最後まで残って見ていたのが
私と父の二人だったので
アニメではなかったと思います
映画が終わったので
自分が使ったコップと父の食べ終わった
食器を持って台所にいき
食器を洗っていました
間もなく、リビングのガラス戸がガタガタ
これはその昔の我が家（実家）の間取り図
実は実家はお寺でして、築１００年は経っているので
ちょっと変わった作りになっています
玄関正面の廊下は３０ｍ程あって、本堂に続いています
食器を洗いながらガタガタとなったのは
居間のガラス戸でした
風かな？くらいに思って
気にせず洗い物を続けていると
居間のガラス戸全部がものすごい音を出して
ガシャガシャガシャガシャ
地震！？？ としか思えない
とんでもなく大きな音
びっくりした私はとっさに振り返り
ガラス戸を見ると
今もまだガタガタと目視でわかる程大きく揺れ
大きな音を出しています
地震だ、やばい
一目散に居間にいる父のもとに向かい
私『 お父さん、地震だよ！ 』
父『 そうだな、ん・・・・地震かな 』
そう言い合いながら、辺りを見渡していると
ガラス戸はピタっと鳴りやみました
私『 あ、おさまったかな 』
父 『 そうだな 』
地震がおさまったと、胸をなでおろしたもつかの間
ガシャガシャガシャガシャ
うあ、またはじまった！
え？ はじまった？
あれ、この音
今なっているこの音は、居間のガラス戸ではなく
玄関と居間の間にあるガラス戸でした
地震なら家中が揺れるはず
これって、地震じゃないの？
そういえば、洗濯物とかも揺れてない
意味不明、謎すぎる現象に頭がパニック
どういうことだと必死に理由を考える私
すると今度は、玄関正面にある
本堂に続く廊下から
ドスン ドスン ドスン ・・・
誰かが歩いているかのような
一歩一歩ゆっくりと力いっぱい足をつく様な音
玄関から廊下に向かっているような音
父 『 これはなんか来たかもな、ちょっと見てくる 』
そういって、父は玄関に向かいました
何かって何！！？？ 幽霊的なやつ？
ますますパニックになる私
玄関、本堂を見て何もなかったといい
父が戻ってきてすぐのこと
チリリーン チリリーン
（この当時、まだ黒電話でした）
父は電話にでるなり
『 おばんです。あーやっぱり・・・たった今来てったよ 』
電話は檀家さんで、お爺さんが亡くなったという連絡でした
実はこの手の、亡くなった檀家さんが来るのは
初めてではなくて
私も何度か経験をしたことがありました
来客が来た時にわかるように
玄関扉を開けるとベルが鳴るようにしているのですが
誰もいないのにベルがなったり
足音が聞こえたり
そういう時は決まって、すぐに電話がなります
『 多分、電話くるな 』とか
多分、お寺さんあるある話かもしれません
実は、この金曜ロードショーの話の翌日
朝、父に起こされまして
『 これ見てごらん 』
父に連れてこられたのは
昨夜すごい音でなり揺れた、玄関と間のガラス戸
そこに、大量の手の跡が
父 『 爺さんだけじゃなかったのかな 』
こわい、怖すぎる！！！！