なぜこの世にはナチュラルメイクに特化した情報がこれほどまでに少ないのか。

 

ミネラルコスメを駆使した薄づきメイクや、色とりどりのアイシャドウ・リップをふんだんに使った流行りのメイクならいくらでも情報が出てくるのに。

 

ちなみに私が「ナチュラルメイク」と呼んでいるものは「ヌーディーメイク」「カラーレスメイク」などに少々の血色感を足したものだと思ってほしい。

 

イメージはグラビアアイドルやセクシー俳優あたり。

 

私がネットの海の中で必死にかき集めたナチュラルメイク情報を簡単にまとめると、

 

・ベースメイク→触りたくなるようなツヤ肌

・眉毛→平行眉か太めのアーチ眉

・アイシャドウ→パール感やラメのあるベージュアイシャドウを使う

・まつげ→ビューラーもマスカラもしっかり

・アイライン→とにかく自然に

・リップはツヤのある薄ピンク

 

が基本的なメイク方法。

 

これだけ読んで「あーなるほどね。把握」となる人はもう自分のやり方で突っ走ってほしい。

 

私はナチュラルメイクについて調べた時、疑問でいっぱいだった。

 

ツヤ肌を目指すと脂っぽくなるんだけど…

そもそもファンデ塗ると赤黒くor黄くすみになるんだけど…

パールやラメのシャドウはまぶたの上でゴミと化すし…

まつげを上げると目力出すぎて怖いし…

唇が濃い紫色だからピンクリップ浮くし…

 

世の中教科書通りにはいかないもんだな、とメイクを通して実感しました。

 

そもそも世に出回っているツヤ重視ムーブは完全にイエベ春向けなんですよね。

 

マットな質感の似合うイエベ秋の私にとって、ラメシャドウやパールシャドウは鬼門です。ツヤ肌なんてもってのほか。

 

おまけに唇の色素が濃いので、淡い感じの可愛いリップは白っぽく浮く。

 

ついでに言うとオリーブスキンなので大抵のファンデは具合悪そうに変色する。

 

そんなイエベ秋&色素濃いめ&オリーブスキンの憂いを汲み取って上記のメイク方法をアレンジするとこんな感じです。

 

・ベースメイク→綺麗で自然に見えれば何でもOK

・眉毛→とりあえず優しげに見えればよし

・アイシャドウ→ベージュ系の肌馴染みが良いものを1〜2色

・ビューラー、マスカラ、アイライン→しっかり、ただし自然に見えるよう尽力する

・リップ→艶があって自然な発色のもの

 

とにかく自然に。しかしこれが難しい。

 

我々はすっぴんから劇的に可愛くなりたがる。そりゃせっかくメイクするんだもん、変身したい。その気持ちは分かる。

 

ところが我々は変身と引き換えに自然っぽさを失っているのだ。

 

肌は厚塗りになり、まつ毛は海洋植物のようになり、目の周りは黒っぽく着色され、唇は人ならざる色に変わる。

 

メイクは芸術品。それはそうだが私はあえて自然っぽさを守りたい。

 

そのまま白いシーツに倒れ込んでも大丈夫そうな、そんな透明感を纏っていたい。

 

ここで最初の「なぜこの世にはナチュラルメイクに特化した情報がこれほどまでに少ないのか」という疑問に戻るのですが、まあ一言で言うとつまらないからですね。

 

変身願望をぐっと堪え、何の面白味もないヌーディーな色でまとめる。そう、ナチュラルメイクとは修行なのだ。

 

長くなったので続きます。