「みんよう春秋vol.218」に
『松橋礼香ライブ』の模様が掲載されました。



《 松橋礼香津軽三味線ライブ 》




 三味線かとう提供の津軽三味線ライブでは、出演者それぞれのひと味違う演奏を聞かせてもらっている。
 5月11日は、すでに弘前大会、東京大会で優勝を果たしている松橋礼香のライブを三味線かとう2階のライブハウス「Chito-Shan」できいた。女性らしい繊細さに力強さが加味されてと、当時評価されていたが当日は、その上に歳月を重ねた人生の奥行きをかんじさせた。
 ゲスト木乃下真市、津軽三下り、十三の砂山など、秋田荷方節は三味線だけではもったいない、歌い手がいればと思ったが。ソロと合奏を交えて、内面的な木乃下の音と理知的な松橋の音が絡み合い、技巧的で賑やかな最近の津軽三味線とは異なる正統性が紡ぎ出されていた。
 2人がご夫婦であることは知っていたが、師弟であることは知らなかった。終演後に聞いて演奏から感じたことに納得した。師の教えを表現したい、弟子を解放しその上で個性を出す師、考えすぎかなと思いつつも、まっとうな津軽三味線を聞かせてもらった感じ。
 薄暮の帰途は清々しかった。


「みんよう春秋vol.218」より

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民謡ファンの間で、長年愛されている雑誌
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