ミハイル・c・ゴルバチョフ初代そして最後のソビエト連邦大統領閣下

稲盛和夫 京セラ・第二電電創業者にして日本航空名誉会長殿

がお亡くなりになった。

ご両名とも1931~32年にお生まれになった方々である。

 

この両名には生誕年の近さ以外にも共通項があるとみている。

 

両者とも、政治もしくは経済の領域における

不確実性を極力減らし、

予想変動率を引き下げようと試みたことだ。

 

ゴルビーは、クーデターを経てソ連崩壊を目の当たりにし、

大きな変化を迎えた。

その後少なくともロシアは、1998~2013の間、

G8メンバーにもなり安定したと思う。

 

更に、両者の共通項として

「経営(政治運営)に権謀術数は一切不要」

という哲学を有していた点もある。

 

これが故にゴルビーは、クーデターへの予見が少なく

結果年金生活に収まったとの見方もあるが

彼が世界にもたらしたであろう(もちろん一人ではないが)

平和による果実は極めて大きい。

 

また、無報酬で日本航空の会長をなされた点は

レバノンに逃亡したCゴーン会長と比べるまでもなく

清廉さを感じざるをえない。

 

日本の組織では、隣の部署や同一の部署でも内部で争い、

更に、ライバル企業同士で日本国内で競争をしている。

 

いつか、真の意味で協力しあい、

大局的な意味で予想変動率を抑制していただきたいものである。

組織内部の争いや国内での競争というのは
実はカロリーが高く
勝敗に関わらず、結果、多様化が損なわれ
事業・政治の強靱化が脆弱になる。
 
それでなくともこの国は地震や台風といった
自然災害が多いので、
少なくとも人的な要因の変動抑制という観点で
様々な試みをしていただきたいな
と両巨頭の訃報を聞いて
思った。