今年3月、ロシアへの経済規制で、ボーイング社などからの部品提供が断絶された。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-boeing-idJPKBN2KZ09N
 

ロシア国内にはおよそ980の旅客機がある。
ロシアは、自国として保有する飛行機に、
他国からリースして返さない機体およそ500機の部品を外して使うことにした。
 

これによる損失額は約$10bio(1.2兆円強)と巨額であり、
クレジットスワップ市場において
対象の航空機リース会社が取引されている限り、
かなり市況が悪化し続けている。

(CDS高騰、保険料が高くなったイメージ)
参照:
https://trafficnews.jp/post/116511
https://www.cnn.co.jp/business/35187715.html
 

CDSは、サブプライムショック以降、一旦は縮小に陥った。
(日本ではリーマン・ショックというが、
小職の友人にリーマンブラザースで勤務していた方々がいる。
いわゆる外資金融なのだが、1990年から、一度としてリーマンブラザースの信用格付けが良好であった試しはなく、にも関わらず、
聡明なはずの外資金融で勤務するような優秀な人材をイキった人と揶揄するように聞こえがちなので世界共通言語であるサブプライムショックと表現する)


その後、フラット化する世界、そして低金利環境,デフォルト率の低下
で市場規模は拡大。
新型コロナで、

市場規模の拡大は鈍化したもののCDS高騰で投棄目的の参加者は残っていた。
 

ロシア自体の経済規模は世界11位と大きくはない。

一方、航空機リースは主要6社(全て西側)で

ほぼ寡占されており、業績は悪化している
https://jp.reuters.com/article/analysis-aircraft-insurers-idJPKCN2MX07G
https://gentosha-go.com/articles/-/34425
 

そもそも、航空機リースは、航空機市場、

特に川上である製造側と密接であった。

故に欧米系の創業が多い、

その後、使用機体数の多い中東系や資金運用ニーズの高いアジア系が参入という図式である。
業界大手の企業価値の下落は、業界再編を生み出しつつある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022051700640&g=eco