米国では11月下旬の感謝祭が終わると年末年始モードとなる。

今年は昨年に比べ新規株式公開の数が激減した。

米金利は引き上げられ続け、米株は年始から下落し続けた。

マクロ環境が芳しく無い故、

米Nasdaq市場では10月末時点で168社と昨年対比で80%減である。

https://stockanalysis.com/ipos/2022/

 

こんな環境において個人的に注目している事象がある。

米証券市場におけるIPOは、

日本と違って引受主幹事や取引所による上場審査の度合いが軽い。

従って、上場基準を充足し、上場申請すれば基本的にIPOできる自由な市場である。
しかし、9月から中国企業の小型IPO

(時価総額はもちろん、IPOでの調達金額がUSD50mio未満〜75億円相当)

を数件停止させた。

これはIPO時に株価が高騰し、

その後崩落するケースが多いことによる当局からの警戒であるようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/59e9ac21627c9111677b95dda5da3a50878f944e
 

実際に米国のIPOにおいて、金額ベースでは大手が目立つが、

比較的小規模も含む件数ベースではブティック的な投資銀行のシェアが極めて高い。今回、異例の対応になったのは中国企業のIPOを専ら行っていた投資銀行に対する警戒感なのかもしれない。

ここでも中国企業の資金調達の道が閉ざされつつある。