第20回全人代(全国人民代表大会)が終了した。
台湾統一を主是とすることで、反対派を完全に抑え込むことに
成功した周一強体制が継続する。
かつて西側にG8として受け入れられたプーチン露大統領とデジャブ(既視感)を覚える。
まず、現在国内で大きな問題となっている不動産をはじめとする不良債権問題は、
独裁体制にある中国において、バブルの破裂などはないであろう。
08年のサブプライムローンも民主的国家であったが故に、
公的出動が遅れ問題となった。
独裁国家、特に共産国家においては、納税者はニラであり、
国会というのもほぼ100%支持という次元なので、
簿外に埋めて完了である。
唯一、貿易、外貨建て債務、外国為替など
外部との接点がある部分だけは影響しうるが、
国内に大量のニラ資源があるので、皺寄せは全てそこで吸収される。
正直、西側諸国のまともな事業会社は、あの国を市場とする戦略を見直すことになる。
一方で、台湾およびバシー海峡(ついでに尖閣も)への脅威は格段に高まる。
ウクライナにおけるEU・英国の立場を取れるのは、東南アジアではなく日本でしかあり得ない。
実際の脅威がどこまで顕在化するかは不明ではあるが、
顕在化シナリオが今後3〜5年の事業計画に盛り込まれていることは肝である。
持続可能な成長性とは、想定外をできるだけ排除し、
予めあらゆることを想定し、準備することが起点となるのではなかろうか?
(海上保険の値上がりが・・・それを暗示している)
