今日も来てくれて

ありがとうございます おねがい

 

 

 

 

 

 

 

わたしは数学が嫌いだ。

 

 

 

中学生のとき、

居眠りが見つかり、

数学の先生に目をつけられた。

 

 

 

汚名挽回しようと、

数学をがんばった。

 

 

もちろん、

勉強態度も正した。

 

 

 

ずっと90点以上を維持していたのに、

5段階評価の3以上にはいかなかった。

 

 

 

 

 

 

やる気を失って、

あれよあれよと成績は落ちて、

高校生のときには、

赤点ギリギリ。

 

 

 

 

高校の数学教師は好きだったけど、

わたしのサボったつけが大きすぎて、

とうとう成績を上げることはできなかった。

 

 

 

 

 

きっかけは些細なことだし、

先生のせいにするのもお門違い。

 

 

 

 

 

 

 

でも、

 

「数」をあれこれ考えるのが苦手になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、

 

あの有名な、

 

映画化もされた、

 

小川洋子著の『 博士の愛した数式 』は、

ずっと読まなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数式が出てくる小説?

 

 

解いて理解しながらなんて、

読み進められるわけないと、

勝手に思い込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

読んでみようと思ったのが、

 

生きるとは、自分の物語をつくること

( 小川洋子 河合隼雄 )

の河合隼雄先生の言葉がきっかけだ。

 

 

 

 

 

「(中略)線を引いて、ここからここまでが人間とする。心は1から2で、体は2から3とすると、その間が無限にあるし分けることもできない。

 

 

 

 

「 分けられないものを分けてしまうと、何か大事なものを飛ばしてしまうことになる。その一番大事なものが魂だ、

 

 

 

 

 

数字を使うと、

 

魂の本質までわかってきそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『生きるとは、自分の物語をつくること』 

 

 

 

 

 

 

 

博士の愛した数式 』の博士は、

数字を美しいと思い、

愛している。

 

 

 

 

 

その愛し方に、

 

「数」があたかも血が通った個性的なものに感じ、

 

魅了された。

 

 

 

 

 

わたしがいかにもったいないことをしてきたか、

思い知らされた。

 

 

 

 

そして、

夢中になって読んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博士は事故の後遺症で、

記憶が80分しかもたない。

 

 

 

家政婦である主人公は、

毎朝、

「数」の質問を受け、

それがコミュニケーションの素になっている。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば…、

 

 

 

博士が「 君の電話番号は何番かね 」と質問し、

 

家政婦は「 576の1455です 」と答える。

 

 

 

 

 

そこに博士は、

 

法則を見出し感動し、

 

家政婦の彼女も、

 

その偶然性に運命的なものを感じる。

 

 

 

 

 

 

5761455だって? 素晴らしいじゃないか。1億までの間に存在する素数の個数に等しいとは

 

 

 

 

 

 

わたしはこの本で、

 

「 友愛数 」や

「 完全数 」や

「 双子素数 」といった、

 

命を宿しているような数に出合った。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば…、

 

完全数は連続した自然数の和で表すことができる

 

6=1+2+3

28=1+2+3+4+5+6+7

 

 

 

 

わたしはこれを美しいと思った。

 

 

秩序に感動さえした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数は無限であるし、

 

不思議な存在であるし、

 

地球が現れる前からあるという。

 

 

 

 

 

 

神の手帳 」に、

その秘密は書き記されているという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円周率は無限に数が続き、

 

3.14として便宜的に計算した円の面積や円周などは、

 

完全なそのものではない。

 

 

 

 

 

 

 

また、

 

ボールペンで引いた線は、

完全な線分ではない。

 

 

ボールペンの先端には幅があるから、

引いた線には、面積ができてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

河合隼雄先生言った、

分けられない 」とは、

 

そのものを、そうだと決めることは、

できないということだと思った。

 

 

 

 

 

現実を、

 

わたしたちはそのものとして、

 

果たして見ているだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

真実の直線はここにあると言って、

 

博士は、胸に手を当てた。

 

 

 

 

 

物質にも自然現象にも感情にも左右されない、永遠の真実は、目には見えないのだ。数学はその姿を解明し、表現することができる。なにものもそれを邪魔できない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、

 

日頃、

 

わたしは車のナンバー4桁を四則計算して、

 

10にするという暇つぶしをよくする。

 

 

 

ピタリとできるとうれしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、

 

何とはなしに、

 

それぞれの家族の生年月日を足し算してみた。

 

 

 

 

わたしと次女は10となり、

 

主人と長女は素数だった。

 

 

 

 

 

 

長女は、パパが大好きで、

抱き着いたり腕を組んだりと仲がいい。

 

 

次女は、パパに甘えることはなく、

わたしと出かけることが多い。

 

 

 

 

妙に 納得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分へ ご褒美チョコ

 

 


 

 

 

 

 

【 今日の想い … 】

 

 

何を言わないか

何をしないか

誰と会わないか

 

引き算すると生きやすい

 

 

 

 

 

最後までおつきあいいただき

ありがとうございます お願い