宿命とは、仏教用語でいうところの因縁因果である。

 

因縁とは、過去の行為や思想が現在の状況や出会いに影響を与えることであり、因果とは、現在の行為や思想が未来の状況や出会いに影響を与えることである。

 

このように、過去・現在・未来が連鎖的に結びついているという考え方である。

 

宿命とは、この因縁因果の中で、生まれながらに定められた変えることのできない資質のことを指す。例えば、出生時間や性別、環境などは、個人では選べない種類のものであり、宿命と呼ばれる。宿命は、人の性格や運命に大きな影響を与えるとされる。

 

しかし、宿命は決定論的なものではなく、自分の努力や選択によって、変えることができる可能性もあるということを忘れてはならない。